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神様に選ばれた試合 ~東北楽天初の日本一~

もちろん、この瞬間はリアルタイムで見守っていました。
160球を投げて、この年初の敗戦投手となった、前日の試合も。

田中投手のメジャー挑戦の報も聞いていましたし、未来ある素晴らしいアスリートの体調のことも気がかりでした。
ただ、試合の最後に田中投手がマウンドに在ることは、彼の野球人生が始まった時から、予め決められていた出来事の様でもありました。


試合も終盤に差し掛かり、ブルペンで準備を始める田中投手の姿が映し出される。まさかとも思いつつ、期待値は高まっていく。

その瞬間を待ちわびるのは、楽天ファンだけではありませんでした。全国の野球ファンが、これから起こるだろう、途轍もない出来事への期待を、胸の内に膨らませていたのだと思います。

交代を告げる星野監督の、「田中!」と叫ぶ猛々しい表情と、グラウンドへ飛び出していく、雄々しいその背中。
それを迎える地鳴りのような歓声。

テレビの前に居ながら、巨大な感情の渦に巻き込まれていきました。
それはわたしにとって、駒大苫小牧が優勝した時に匹敵するほどのものでした。

スタンド全体を包み込む「あと一つ」の大合唱。
人の想いとは、どれだけ強い力を与えるものなのだろう。

「神様のなせる業」という見えざる力は、応援するみんなの想いが凝縮した、巨大なエネルギーの塊なのだと、その時、改めて思いました。
そして震災から立ち上がり、歩み続けて来た東北の方々の、願いの強さを思いました。

わたしは、応援力を信じています。
応援する想いがたくさん集まれば、チームや選手の頑張りどきに、背中を押せると信じています。

だからいつもどんな時も、想いを届けていたいと思うし、言葉を発していこうと思っているし、掌が真っ赤になるくらい、手を叩き続けようと思っています。

一人の小さな一滴の思いも、いつか集まり大河になりますように・・。


昨日は、せっかく田中投手がTwitterで番組のお知らせをしてくれたのに、ウチの地域は一部の観られない地域該当でした😞
それで、以前放送された時に書いた感想文を引っ張り出してきた、という訳です。

番組をお知らせする短い動画を見るだけでもたっぷり泣けます。
そして、田中投手のTwitterのバナーが、今もそのシーンを表していることに、また感動です。

わたしが応援を始めた時、田中投手は、まだ16才でした。だからずっと田中君って呼んでいましたが、今はもうできませんね。
わたしのヒーロー田中投手の、ますますの活躍を願っています。

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