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心のこと

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画像は2019年3月9日、アリーナ前で。プレイオフファイナル初日、サハリン戦直前の空は、こんなにも美しかった。心の動きを詩にしています。
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five senses

例えば それは 道端に見つかる四葉 屋根を鳴らす雨の音 すれ違うフレーバー ふわふわの手ざわり マグに揺れるミルク 五感に触れると蘇る その時々を繰り返し ああきっと そうなのでしょう 縁という名の糸の姿は 結べば決して切れはせず わたしと心を固く繋いで ふとした時に何度でも 記憶の音色を奏で響かせ そうしてあなたは いつまでも 私の内に生きるでしょう

言葉箱

大切にしまっていた 言葉箱の蓋を開ける 輝いていた言葉や 支えになった言葉 吐き出した言葉や 昇華する為の言葉 その時々を胸に留め わたしを顕わにした 言葉達が並んでいる ふと取り上げて掲げる そっと胸に当ててみる どれも似合わないんだ 今のわたしはもう あのときと 違うから 過去の言葉は箱に納めて 連なる今の言葉を紡ごう 思い出の箱を開くよりも 新しいなにかと出会おう わたしは まだ 生きる みたいだ

信頼

信頼の外側は シャボン玉のように 色合いも変わるものだけど 信頼の内側は 護られた真珠のように ありのままで確かなもの 信頼の風景は折々移り変わり 行く道は岐路ばかりだけれど 信頼の核は何時も変わりなく 行き着く先は共に歩む未来だ それが信じるということ 信じ切るということ

言葉

言葉を閉じ込めている ぽんぽんと風船のように 膨らみ弾もうとする言葉を しっとりと浸し潤うまで 胸のうちに閉じ込めている 言葉に錘をつけている ふわふわと綿毛のように 風任せに飛ぼうとする言葉を 地面に落とし芽吹くまで 胸のうちに繋ぎ止めている 言葉を廻らせている ぐるり回る螺旋階段のように 行きつ戻りつ何度も確かめ 思いが確信に変わるまで 胸のうちでそっと育んでいる

その声は 聞こえたかしら それとも 心に直に響いたの 幾度も聞いた声なのに その度忘れてしまう声色 あの時あなたは 声を発しましたか それとも心へそのまま 思い響かせたでしょうか 記憶の海に溺れた声を 貝殻の内に潜ませて もう一度だけ聞かせて あなたの声が知りたい

内省

多くの人生と関わるのなら その分の畏れを抱くことだ 幸せを創ろうとするのなら 裏側の憂いも背負うことだ 夢みる未来設計図は壮大 道程には無数のイベント 畏れを抱いて威風堂々進む 懐には覚悟 愛という名の

掌の渚

青く光る渚を切り取って 掌に乗せてくれた貴女へ 伝えたいことがあります わたしの大切な女の子は 美しいものに心奪われ 笑顔の秘密を知りません 心響かせたいと思っても あの子の心を動かすものは 人の顔より世界の不思議 空や海 木や花 光に触れ ひとり心を震わせている そっと青い渚を掌に乗せ 同じことを見つめた刹那 あの子の世界に届いたの  渚の続きの空の広がり  青色に光り弾けるしずく  細く連なる銀色の糸が  妙なる調べを奏でる様に  あの子と私の心を揺らす それは

秋の陽だまり

おやおや 窓辺の陽だまりさん 光のお手てを長くして お家を温めてくださるの あらあら お空の太陽さん お目めを少し細くして ふわり照らしてくれるのね 夏の終わりの秋の始まり 庭のイチイはキラキラ赤く 通りの胡桃はぽこぽこ蒼い ふんわり優しく光に包まれ ふううとひと息伸びをして お日さま あなた様と 光あることに感謝します

世界を球と心得よう 過去と未来 高いと低い あるとない 肯定と否定 決断と葛藤 創造と破壊 進捗と停滞 燃焼と鎮火 愛と憎しみ 心の振り子 中庸を芯とする 重なる円の世界は球 現世を生きる私の世界

生き方

ゆっくり朽ちていくのも 燃え尽きて灰となるのも 自然の摂理なのでしょう 心燃やすものがあるなら 燃え尽きるのも悪くない 渇望より始める道のりが 次へ繋がる道であるなら

「わたしの課題ではない」という考え方

「推し」という言葉ができたのはいつごろなのでしょうね。わたしがその言葉に出会ったのはここ数年のことで、世間でいうところの「推し活」とわたしが思う「応援道」は、似ているようで少し違うなぁと思ったのです。 そこから思いがめぐりめぐって、題名にあることを書いてみたくなりました。 応援をしていて陥りがちなのが、心を寄り添わせすぎることです。「推し」の活躍を見たり思いを知ることで、嬉しくなったり力をもらったりしているうちはいいのですが、どうやら苦しくなったり辛くなってしまったりもする

コト 事 言葉

その言葉は正面の面で あれらの言葉は左右の面 この言葉は後ろの面で どの言葉も箱を指す 言葉をひとつ選ぶのは 一面だけを見ることで あっち側からも こっち側からも 四方八方見ることで その事を知る言葉のコト 一面をなおざりにすれば、底の抜けた箱のようにいつまで経っても、中身がたまっていきませんね。 さまざまな立場の多様な考えを受け止める、議論の場はとても大切で、そんな時はやはり対面で話がしたいと思う昭和生まれです😊

Heart砲

ダンボール空気砲の 大きな空気のかたまりを ふわあんと浴びるような そんな言葉があるようよ 放った時から少し遅れて ふわんと全てを包み込む そんな言葉に逢うでしょう ふわあんと通り抜けても 地球を周ってやってくる 大きな気配に またね あったかく優しく包まれる くりかえし くりかえし 温かく優しくふんわりと

リスペクト

風雲の流れる様 清流と淀む淵 鳥の囀りと叫び 大樹の佇まい 幼子の眼差し 伏した選手の睫毛 耐えた瞳に光る叡智 世界の全てと響き合い 知を受け止め 愛に震え 摂理を思う時 心の内に宿るのは 感謝とリスペクト