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森とめぐろとマツノイズム

前回の記事でも書きましたが、僕がTOUCA2ターム目で最後に手掛けたのは、高校生と協力して行う授業でした。授業と言っても、教室や黒板は使わない、校内謎解きゲームです。

今回の記事は、僕が「森とめぐろ」で何を考えてどんなことをしたのかを書いていきます。

※「森とめぐろ」については前回の記事でも書いているので割愛。


松野に高校は無いが、高校生はいる!!!

僕が松野町、目黒に来て1か月が経とうとしてた時、駅の構内でこんな紙を見つけました。

「…え、めっちゃいい。」

思わず口に出るほど、この「松丸高校プロジェクト」の取り組みに感銘を受けました。(松丸とは、松野町の西側にある地区のこと)

僕がTOUCAプログラムで学びたかったことの一つに、魅力的な地域資源の活用方法があったというのもそうですが、それを高校生がやってしまうのか…!!という点に俄然興味と関心が。

僕は大学に出て、地元を離れて、初めて地元の良さに気づき、まちづくりをしてみたいと思うようになりました。

高校まではとにかく都会に出たい思考のThe・地方人だったので、「高校生のうちから地元でまちづくりをしているこの子たちはどんな子たちなのだろう。」という純粋な好奇心もありました。

こんな経緯で松野町で頑張る高校生がいると知り、ロッジのスタッフさんにお声がけをしてつなげてもらえることになりました。


マツノイズムってなんだ

松丸高校プロジェクトは「私たち立#マツノイズム高校」と名前を変えました。

マツノイズムとは

何度も言うように、僕が高校生の時はとにかく都会に出たい田舎っ子。しかし、松野の高校生たちは自らまちづくりをしたいと言います。


そこで、高校生と授業を考える最初のミーティングで松野町(地元)は好きか?という質問を投げかけました。すると、

”好き“というか、“良い”。
他にはない景色、環境、歴史が、“最高にいい”んです。

「はぁ~。」←(思わず言ってしまった。)
素敵すぎるやろ。

松野にある奥内の棚田
たしかに、良い。

この言葉を聞いて、こう言える学生がいるってとてもいいなと感じました。

僕は、地域の人口流出を食い止めるポイントは「いかに外に出さないか」ではなく「いかに戻ってくる人を増やすか」だと考えています。

「うちの地元、良いんだよ」と言えることは、戻ってくる可能性が高いことに加え、大学進学などで地元や地方を離れた時には、自然と地元の魅力をPRする広報的な役割も果たせるのでは。

ちなみに僕は、このTOUCA参加を機に「岩手、盛岡ってどんなところ?」と聞かれたら進んで魅力を伝えるようにしています。

⬆️ちなみに明日、10月23日は音楽祭を主催するそう。楽しみ。


森とめぐろ

とはいっても、相手は高校生。

テスト間近の高校に通う生徒は参加ができなかったり、平日の夜しか打合せの時間が空いていなかったりと当日までかなりバタバタなスケジュールに。

景品のおかし

それでも、忙しい時間の合間を縫って協力してくれたおかげでなんとか当日に間に合いました。

高校生の力を借りて作成した問題。
ちなみに左から、
東京、岩手、奥内、目黒の田んぼ。
意外と難易度高かったこの問題

結果的には、参加した方が楽しみながら松野、そして目黒のことを知ったり考えたりできる、いい授業になったと思います。

大人から子供まで楽しんでくれる光景を見て、ばたばたなりにも準備を頑張ってきて良かったなと感じました。

さらには授業の合間を縫って藍染めの体験をしたり、このイベントのメインとも言える給食も食べてもらったりと高校生×ロッジスタッフの交流の場にもなりました。

今後も継続して関係が続いてくれたらいいな…



これからの話

TOUCAプログラム、3ターム目となるEntôは島根県隠岐郡海士町という場所にあります。ここには島留学なるものがあり、全国各地から島の高校に入学しに来ています。

ここでも、ロッジ同様高校生を巻き込んでのイベントを何かやりたいなと。

今後島に戻る人、都会に出る人、地元に戻る人、みんなの心に残る何かができれば、そしていい方向に進むきっかけづくりができれば。

と、そんなことができればと思いながら、3ヶ月間頑張っていきます💪

がんばります。

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