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おじさんターゲットは隠れた市場

現在、テレビやSNSなどのCMのターゲットは、女性向けもしくは若い人向けが多くなっています。特にテレビではCMに合わせ、女性視聴者が多いドラマ、若い人が好きそうなバラエティを作る傾向があります。

なぜ、女性や若い人が世の中のメインターゲットなのでしょうか?その理由は、世の中の消費財の大半は、女性もしくは若い人向けのものだからです。

しかし、「おじさん」はどうして世の中のターゲット外なのでしょうか?おじさんは経験年数も多いため、若い人より給与をもらっています。そして、おじさん世代は未婚率も上がっており、支出が減って貯蓄は上がっていると推察されます。

総務省統計局が公表している「令和2年(2020年) 国勢調査 人口等基本集計」の調査結果によれば、男性の未婚の40~44歳は29.1%、45~49歳は27.2%

O-net

おじさんは実は、今の時代の残された「金脈」ではないのか…?その傾向を示す、一つの事例を紹介いたします。

おじさんターゲティングでメンズボディケア市場を開拓した大塚製薬

PRESIDENT Onlineで紹介されている記事によると、大塚製薬はおじさん向けに商品開発をしたことで、市場を開拓し、成功を収めたそうです。

加齢臭を抑える成分を開発してメンズボディケア市場に参入し、年率50%増の成功を収めました。

PRESIDENT Online

大塚製薬のアプローチを砕けて言うと、「おじさんなんてボディケア使わないよね」ではなく、おじさんの好きそうな要素を加えたらいけるんじゃね?とやってみたところ、「待ってました!」と飛びついた感じでしょうか。

大塚製薬の例は、おじさんたちは決して買わない人たちではなく、欲しい商品を誰も作ってくれないから、買わないだけだということを示しているように思います。


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