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ジャック・ウェルチの「リアルライフMBA」/ジャック・ウェルチ/2016/★★★★☆

GEの経営者の中でも近代最も有名な経営者の一人、ジャック・ウェルチが「ウィニング勝利の経営」を世界中で出版してから数十年。ジャック・ウェルチ氏が経営の中で得た教訓を余すことなく記載している。
彼の良さはとにかくどの国のヒト、どのレイヤーのヒトにもわかりやすい平易な言葉づかいと、具体例で溢れていること。本のタイトルは、MBAなど行かなくてもいい、ということへのアンチテーゼか。何度も繰り返し読みたい本の一つです。

▼おすすめのヒト
・リーダを目指す方

▼印象的なコト
・自分はチーム・ミーニング・オフィサー(仕事に異議を見出す最高責任者)だと考えよう
・「戦略担当副社長」や外部コンサルタントに戦略を作らせてはいけない。CEOがリーダーとなり、社内で最も意識が高く、会社のことを考え、知識があり、好奇心にあふれ、独創的な人材からなるチームを編成し、彼らに作らせるべきだ。
・五枚のスライドに(戦略)プロセスが凝縮できる。(省略)①現在の競合の詳細分析、②ライバル企業の最近の動き、③同期時に自社はどうだったか、④直近では何が起こりそうか、⑤ダントツ首位に立てるような戦略は何か。
・戦略というと、窓のない部屋(物理的にも比喩的にも)に何人もの人が集まり、過去の出来事を語るものになりがちだ。(省略)戦略については議論するとき、必ず市場の話になるようにした。私たちは、顧客、ライバル企業、新製品、新サービス、新技術について議論する必要があった。他に何がある?
・ビジネスにおけるイノベーションは、絶え間ない改善が各自の責務として定義されたときにおこるものだ。絶え間ない、継続的な通常業務であるべきだ。
・満足でなく、感激してくれるか
・ウォールストリートジャーナル紙も毎日読まなくてはならない。世界はアイデアでいっぱいだ。その中を泳がなくてはいけない。ときどきではない。いつでもだ。そしてすべてに対して意見を持つこと。それはとても重要だ。誰もロボットから話を聞きたいとは思わない。

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