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リーダーは前任者を否定せよ/藤森義明/2017/★★★★☆

日商岩井→MBA→GE→LIXILとプロ経営者として渡り歩いてきた藤森氏の本。GEの流派と、具体的なエピソードが交えられていて、一つの人生、一人の経営者の作品としてストンと心に落ちてきます。日本社会における経営者像を相対化する意味でも、経営者を目指す人の必読書と思います。

▼おすすめのヒト
・変革を起こしたい方
・グローバルな経営者を目指す方

▼印象的なコト
・なぜジョンズはウェルチを選んだのか、それは、彼なら自分がやってきたことに縛られない、過去に認めながらも、それにこだわらない経営ができるのは彼しかいない、と見込んだからだと思います。
・非連続を作れる人こそリーダーだ
・プロフェッショナルマネージャーにとって、業種ごとの専門性はさほど大事ではない。事業をいかにマネジメントするか、いかにして変革を起こすか、いかにして人を選抜・育成するか
・着任して最初に聞いて回る相手は、お客様7割、顧客3割
・いきなりだめだしではなく、早い段階から何に秀でているか、どこを鍛えるべきか、を指摘していくのが、ナインブロックのいいところ。
・リーダーシップトレーニングにも積極的に参加させます。最終回では、参加者全員が社長就任演説をします。
・リーダーシップは生まれつきの才能ではなく、鍛えられるものだ
・アメリカ社会では、インサイダーになる、つまり自分たちの側に来ない限り、絶対に信用してくれない
・LIXILではM&Aによってこれからの大きな成長のための基盤を築くことができたと確信しています。

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