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真剣に語らえる場所を増やしたい

「真剣に語らうことのできる場所をつくりたい」

これが、ホンネ道場を開催する想いです。

現代では「マジメ」ということが割と否定されがちで、一生懸命に考えていると

「考えすぎだよ!」
「もっと気楽に考えなよ」
「楽しくやろうぜ!」

というように流されてしまうことが多いように思います。

たしかに、あまりにも深刻に重く考えてしまうと、気がふさいでしまい、よくない結果をもたらすこともあります。

けれども、なんでもかんでも茶化してしまい適当に流すクセをつけてしまうと、人生において「真剣に向き合う」ということがなくなってしまいます。

それはものすごい損失だと思うのです。

じぶん自身に、人生に、「真正面から向き合う」。

そして真面目に真剣にまっすぐに、目の前の人と関わる。

いま、そんなあり方が少なくなっているように思うのです。

真剣に語れば「マジメだね」と嘲笑され、

深く悩めば「暗いね」とあしらわれ

考え込むと「陰キャ」だとさげすまれる。

ぼくの嫌いな言葉は、

「そんなの〇〇しちゃえばいいじゃない~」

です。

人の話を聴く力がない不安の強い人は、容易に他者にアドバイスをします。

そんな「モンスター」がいる場所では、誰もが自分の心を開くことができません。

だからぼくは「アドバイスのない場」を作りたかった。

それはお互いに「考え方と存在を受け容れ合う」、”相互受容”の場です。

「相互受容の場」のおいては、どんな思いを言葉にしても否定されることはありません。

心の奥にあったわだかまり、

あの日、言えなかった思い

ずっと抑えていた気持ち…

そういったものを吐き出せるのが「相互受容の場」なのです。

茶化さない、ごまかさない、自虐笑いをしないで、

真剣に、まっすぐに、心を開いて、話してみる。

それはとても「怖い」ことです。

「受け入れてもらえなかったらどうしよう」
「ドン引きされたらどうしよう」
「嫌われたらどうしよう」

メンバーさんは、怖がりながら、ときに震えながら、思いを吐露されます。

しかし、その「思い」をメンバーが一生懸命に聴いてくれて、受け容れられたとき、心の奥にものすごい「安らぎ」が広がるのです。

「ああ、話してみてよかった」
「聴いてくれて、本当にありがたい」

この喜びは、じぶんや他人に真剣にまっすぐに向き合うことでしか得られないものです。

なんとなく、ごまかして、ホンネを見ないふりをしている人には、絶対にたどり着けない境地です。

ぼくは、この心の奥からの喜びを共有したくて、ホンネ道場を続けています。

真剣に話し、真剣に聴く。

たったそれだけのことです。

けれど、そこに無限の深みがあります。

ホンネは通常、「心の奥深く」に隠れています。

「自分のホンネくらい、自分で分かる」

と感じる人ほど、じぶんの奥底のホンネには気づいていないものです。

心の奥深くに潜んでいるホンネに触れるには、一生懸命に話を聴いてくれるサポーターが必要です。

「ともに深く潜ってくれる」「ただ、そばにいてくれる」

そういう安心できる存在が隣にいてはじめて、ぼくらは安心してホンネに触れにいくことができるのです。

そんな温かい営みをお互いに繰り返しながら、心の大そうじをしながら、心のちり・ほこりを払い、ピュアなホンネで行動できるようになっていく。

それがホンネ道場です。

そして、この「相互受容の場」を徐々に広げていきたい。

これが僕の思いです。

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