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素材を活かすということ

ひとり起業において

「素材を活かす」

という考え方は非常に重要で。

「素材を活かす」というのは、

「ナマ」

とはまた違うのです。

人間で言えば、「素」のままということ。

たとえば鼻毛が出ているとか、目やにがついているとか、

そういうのは動物としては「自然」であるけれども、

「ひとり起業家」としては「自然」じゃない。

「素材を活かす」というのは、「素材を知る」ことからはじまります。

この肉は、塩を振るだけがいいのか、油でいためるのか、焼くのか、ソースをかけるのか。

付け合わせの野菜はどうするのか?

スープやパンは何がよいか、そうやって「お互いの特性」を考えて、

「最適化」

していくこと。

これが「素材を活かす」ですね。

そうすると、「ひとり起業」においては、

「ただただ自分を出す」

のは、得策ではないことがわかる。

そうじゃなくて、ある程度の

「自己プロデュース力」

が必要になってくる。

「わたし」は、ビジュアルで売るのか、声で売るのか、絵の才能で売るのか、文才で売るのか、センスで売るのか、コミュ力で売るのか。

どうしたら、「わたし」という素材は最大に活きるのか?

すなわち、どうやったらこの世界に少しでも多くの「よろこび」をもたらすことができるのか?

そういうことを考えていくわけです。

もちろん、ナスを味付けしてきゅうりにすることはできないと相田みつをも言っていますね。

そういうことじゃない。

ナスをいかにおいしく食べるか、ということなんです。

さて、あなたは、

「どう料理されたら、もっとも美味しくなりますか?」

それが分からないなら、

「誰かと比べる」

ということが大事です。

自己啓発なんかでは「比べない」とか言ったりしますが、ひとり起業というのは

「比べる」

ことからはじまります。

「あの人にできなくて、わたしにできること」

を見つけていくからこそ売れるわけですね。

「じぶん」という素材をさまざまな角度から、見比べていく。

じぶんはスーパーに売っている野菜なんだと思えばよいのです。

そして

「奥さん、今夜のおでんに、大根いかがっすか?」
「胃腸にもいいよ」
「旦那さんも好きでしょう?」

と「営業」「マーケティング」をしていけばいいわけです。

名前もない、何に使っていいか分からない野菜は売れません。

バックヤードにしまってある野菜も売れません。

やはり店頭にて、「ウリ」が書いてあり、値段が書いてあり、なんなら

「今夜使えるレシピ」

も一緒にあると、ついつい買ってしまうわけです。

ってなわけで、ぜひぜひ自分をスーパーの野菜にたとえて考えてみてください♪

みかんの競合は、みかんだけでなく、オレンジやなし、りんごなどもあるのです。

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