雨に思うこと。
雨。
ぽつぽつ、しとしと、ひたひた、さーっと降り出す雨。
朝起きたら降っている雨に「あぁ、」と憂鬱、とまでは言わないけれどなんだか少しだけ落ちてしまう気分。
雨風に当たらないように、風を察知しながら傘をその都度傾ける。
膝から下はどう頑張っても少し濡れてしまう。
ローヒールのパンプス、水たまりを避けて気を遣って歩く。
会社に着く頃、早く歩いたものの髪の毛が湿気で気持ち広がったような感じ。ああ、、
髪の毛の調子でその日1日の気分・モチベーションが変わってくる、女の子だなぁなんて気持ちに余裕のある時は思う。
今日は早く帰りたい、あまり人に会いたくない、そんなことを思う。
そんな、雨のはなし。
やっかいな雨だけれど、私たちが口にする農作物にとっては恵みの雨。
雨がないと、作物は育たない。雨があってこそ。
古くから日本の人々は農作業による生活をしていくうえでは雨に対して敏感にならざるを得なかっただろう、雨。
また、日本という国には「四季」がある。
春、夏、秋、冬。
その折々で様々な顔を見せる自然。
降る時期・時間帯・季節によっても呼び方が変わったり、雨の種類がそれぞれ微妙に異なる。
春雨、五月雨、夕立、秋雨、時雨、肘傘雨、狐の嫁入り、
同じ雨は、ない。
雨に関する言葉の数の多さには驚くとともに、日本という国の気候だからこそ、日本人の雨に対する豊かな表現には「なんて素敵なんだ」と、日本に生まれて良かったなんて思う。
日本人の感性って、やっぱりどこか繊細。とってもきめ細やか。
そんな雨を表す言葉たち。
昔の人がどのように雨と接してきたかが、なんだか垣間見えるような、ちょっと近づいて知ることができる。
日本にしかない自然に対する繊細な感覚、言葉で表現される空模様。
心の底からの「いいね!」をぽちっとな。
いくつもの表現がある雨という言葉。
「rain」と一言の英単語でまとめられた時の、あの心寂しい気持ちは感じた人もいるのでは。
日本人に生まれたんだからこそ
四季を感じることができる日本で生きているんだからこそ
古くから継承されてきた昔の人たちの伝統的で素敵な感性に想いを馳せて、自分自身でも感じて、こんな時代だからこそ心を豊かにして生きていくためのひとつの方法としてリストアップしてもいいのでは。
「農業」という仕事に携わり、知っていくことで、そういったことに敏感に、強く思うようになった。
「おっ、今日は雨だ」なんて明るい心持ちで空を見上げるような自分になりたいものだ。
「時季的にこうこうなにがしだから、こういう雨なのかな」なんて古人たちの感性に寄り添えるような。
(あわよくば)感性磨いてなんだか良い雰囲気を醸し出すようなオトナになりたいものだ。
雨をみて、雨を感じて、雨の音に耳を傾けていこう。