【1分で読める7つの習慣】あの人を変えたい
人は多かれ少なかれ周囲に不満を持っています。上司に対して、部下や同僚に対して、家族やパートナーに対して。
「あの人が変わってくれたら」
そしてなんとか相手を変えようと努力します。提案したりお願いしたり、不機嫌になってみたり、立場を利用して力で変えようとしてみたり。
考えてみてください。そういった試みがうまくいったことがあるでしょうか?
上手くいったように見える場合もあるかもしれません。しかし相手の心の中までは見えないものです。もしかしたら大きな不満が渦巻いているのに、あなたとの関係性を考えて表面上の笑顔を取り繕っている可能性だってありますよね?
7つの習慣ではインサイドアウトという考え方があります。原則を中心に据え※、人格を土台とし、内から外へのアプローチによって個人の成長、効果的な人間関係を実現しようという思考のことです。
例えばあなたが幸せな結婚生活を望むなら、まずはあなた自身が、ポジティブなエネルギーを生み出し、ネガティブなエネルギーを消し去るパートナーになる。仕事でもっと自由な裁量が欲しければ、もっと責任感が強く協力的で、会社に貢献できる社員になる。10代の我が子にもっと快活で協調性のある人間になって欲しいと望むなら、まずはあなた自身が子どもを理解し、子どもの視点に立って考え、一貫した行動を取り、愛情あふれる親になる。
相手を変えるのではなく、自分が「なる」
そんなのきれいごとだ。そんなことをしても自分が損するだけだ。そんなふうに感じるかもしれません。
相手を変える。それを目的としたら、まどろっこしく効果も不確かなやり方です。しかし相手を変えることが目的なのでしょうか?それは自分が正しく相手が間違っているというパラダイム(ものの見方考え方)かもしれませんよね。
そもそもたとえどちらかが正しいとしても、他人を変えることはできません。それは関心の輪、あなたのコントロール外なのです。
コントロールできないことに悩むのではなく、自分自身の内側を見つめ直し、自分が変化することによって結果的に周囲が変わったのなら、それでいいじゃないですか。たとえ周囲が変わらなくとも自分自身が安定した心の状態でいられるならそれでよしとする。
こんなふうに考えるともっと楽に生きられるかもしれませんね。
(毎週日曜日配信)
※原則を中心に据える
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?