ハワイの王国には、ワイアレアレ山の頂上付近で発見された
彫り物
が保管されている。
100cm程度の高さ
1778年。ここハワイを訪れた キャプテン・クックにより発見された。
山頂にあったものを海岸沿いの建物におろし、保管していた。
エリカ は、この岩石のような 彫り物 を調べ尽くしていた
今回、ようやくハワイ政府(ハワイはすでにアメリカから独立した国家となっていた)
の許可を得て、彫り物の一部、ほんの少しだけ削りとり
分析することができた。
超高解像度の透過電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope)により
石の結晶構造を直接見ることを試みた
そこには、素晴らしく、美しい世界が広がっていた
思った
だからこの仕事はやめられない
自然の中にある脅威的な秩序が何かを物語っている
きっとこの構造が、あの彫り物の特性を保っているのだと
発見されてから、全くふうかしない
そして、必ず何かが起きる
あの石に不用意な言葉を投げかけると
なぜか、そのヒトには不幸が訪れる
それはそれとして、
この美しさ
人工物のような秩序
放射線分析からは何も出なかった
ただ、5000年以上前に存在している
アースネットで画像検索をかける エリカ
20分程たってヒットした
>サルセン石 構造変化 微細 中性子線
エリカ は検索結果を見て、ちょっと身をひいた
中性子線?
ディテクターによる評価では何も出なかったが?
手袋をして、サンプルをTEMから取り出し
サンプルケースに収める エリカ
エリカ は、20年前のことをふと思い出していた
あの幻想は事実 それとも夢・・・
――――続く
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