自分の中に毒を持て 岡本太郎 レビュー

 100万回は競馬の攻略法を考えたであろう、こんばんは、オズの魔法使いです。今回は本のレビューとなってます。みなさんの参考になることが書かれていると思います。

 タイトルのとおり、「自分の中に毒を持て」の感想である。

筆者が言いたいのは社会構造への批判。及び迷える若者へのメッセージである。

社会構造への批判・・・社会の分業化された狭いシステムの中に自分を閉じ込めて安全に、間違いない生き方をすることが本当であるのか?日本ではオリジナリティーを持つことが許されない。積極的に生きようと思っても、周りから足を引っ張られる。出る杭は打たれる。など日本社会の生きにくさを語っている。

 若者へのメッセージ・・・身の安全、将来を考えて仕方なく現在の状況に順応している人が驚くほど多い。今日の社会では進歩だとかいって、誰もがその状況に甘えている。システムの中で安全に生活することばかり考えて、危険に体当たりして生きがいを貫こうとすることは稀である。恐怖感は自分一人ではなく、これは人類全体の運命なんだと思い取り組めば、以外に救われる。自分が消極的で気が弱いなら、そのことを気にしないことが、結果的に強くなる道につながる。などなど社会に、人生にチャレンジするのに腰を重くしている若者への後押しをする金言が散りばめられた著書となっている。

ダメ人間、生きることに迷った人、何をやったらよいかわからない若者におすすめの本である。

 生きることは自分自身と戦って、運命を切り開いていくことだ。

以上