勝手に少し慰められる 2023.07.04

火曜日。
起床、身支度。お弁当準備、朝食。

珍しく夫よりも早くに家を出て、JR宝塚線で伊丹駅へ。
友人と駅で待ち合わせて、市立伊丹ミュージアム「鹿児島睦 まいにち」展を見に行く。おひさしぶり〜と満面の笑みで現れた彼女の変わらなさに笑う。
今日は快晴で、午前中でも日傘なしでは暑くて歩けないほどの天気だ。

この美術館に来るのは2度目で、数年前に夫とルートブリュックを見にきて以来だ。近い距離で作品を見ることができて、疲れすぎない広さでとても見やすい美術館だなと思った記憶がある。
エントランスを抜けてすぐの左手奥の壁には今回の展示に合わせて描かれた壁画があり、その柔らかな黄色が目に飛び込んできた。
一つずつ作品を見ていくと仕事の細やかさがわかり、一枚の作品の中だけでもその膨大な仕事量に勘弁してくださいという気持ちになる。制作風景の動画がプロジェクターで映し出されており、食い入るように見たけれど、もっともっと見たかった。

物販で図録を購入するも、私が一番好きだなと思った器は載っていなかった。蝶々とムカデと植物が描かれた、梨木香歩さんの文章と一緒に展示していたやつ。とても素敵だったので図録でもじっくり見たかったのに残念だな。

友人と駅近くのタリーズでお昼を食べつつお互いの近況など話す。
人と会う機会があるたびに自作の陶器のピアスを着けていくけれど、みな一様に反応が薄くて落ち込む。何も言われないのに痺れを切らせて「これ自分で作ったやつやねん」と勇気を出して言うと「へ〜かわいいね」くらいの感じ。

友人は子供のお迎え時間のリミットがあったので早々に解散。
地元に戻り、八百屋とスーパーで買い物して帰宅。

夕食は鰹のたたきと、だし巻き卵など。
夫に今日のことなど話していると「ピアスのことはなにか言われなかったの」と聞かれ、痛いところをつかれたなと思いつつ「あんまり芳しくなかった」と素直に言うと、「まぁそんなもんだよ」と言う。慰めてくれているのかあきれているのかよくわからないが、勝手に少し慰められる。

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