プルコギ定食とビール 2023.07.09

日曜日。
起床、身支度。朝食。

10時過ぎに家を出て、JR天満駅から環状線で鶴橋へ。大阪コリアンタウン歴史資料館へ行く。
2023年4月に開館したばかりの歴史資料館で、昨日夫がその存在を教えてくれて、早速行ってみようということになった。

今日は本当に暑い。曇天で日差しは強くないものの湿気がえげつなく、少し歩いただけでもじっとりと肌に汗をかいて不快だ。

鶴橋駅周辺にもコリアンタウンにも多くの飲食店がある。お店の人は目の前に客が通ればすかさず声をかけ、そこをたくさんの人が行き交っていた。はじめは商店にずらりと並ぶキムチやキンパや豚足などを横目で見つつ楽しんでいたけれど、人混みや大きい音がする賑やかな場所が苦手な私は暑さもあいまってすぐに疲れてしまった。

駅から10分ほど歩いて大阪コリアンタウン歴史資料館まで来ると人もまばらになり、資料館のこじんまりとした佇まいにほっとして中へ入った。

ワンフロアだけの空間に入ってすぐの所に受付があり、入館料を支払う。チケットを見せれば当日は何度出入りしてもいいとのことだった。
四方の壁には写真や記事がびっしり並べられている。それらの史料をじっくり時間をかけて見た。

ヤン ヨンヒ監督の実家もかつて猪飼野と呼ばれたこの辺りにあるはずだった。オモニが亡くなって、そのあと実家はどうなったんだろう。残っているのなら、映画の中で見たその家を実際に見てみたかった。
実家の名義をアボジからオモニに変更した時、オモニの名前の表札を作ったと笑いながら監督に見せていたシーンがあった。アボジが亡くなって数年後の実家の玄関が映った時、そのオモニの名前の表札はかかっていなかった。知りもしないくせに「オモニらしい」と勝手に思ったことを思い出す。

レジにあった猪飼野の本(タイトルを忘れてしまった。2000円くらいのやつ)が欲しかったけど迷ってしまい結局買わなかった。必要な時が来たらまた来てその時に買おう。隣のカフェで休憩したあと昼食を食べに外へ出た。

夫はわりに食べたくない/入りたくない店がはっきりとあるのに、外出先での初見の店選びの主導権を握らないところにいつもいらいらしてしまう。
のんびりしているのかそう見せているだけなのかの判断がつきにくいが、どちらにせよ私はお腹が空くと機嫌が悪くなるタチで、そうなると店選びをぐずぐずするのが嫌いなので今日もその消極的な時間が嫌だった。
早々に私が提案した店はその気がないふうにスルーして、じゃあどこがいいのと聞くとあなたに任せるよと言われて憤懣やるかたなし。
ぐるぐると歩いて、結局イライラした私がもうそこでいんじゃないと言ったその辺の適当な韓国料理屋さんに入店。プルコギ定食とビールを頼む。ハングルが飛び交う店内でまずはビールで乾杯。ここまで来ればもう機嫌は直った。サムギョプサルも美味しそうだったな。やれやれ。

帰宅後すぐに夕食の準備をすませておき、夕方は本を読んだり足の爪にマニキュアを塗ったりしてすごした。
夕食は鯖の塩焼きと、茄子の煮浸し、れんこんのきんぴらなど。

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