理想のリップを探すのに忙しいの

先日、いつものようにInstagramのリール動画を流し見していた時、海外の女の子のメイクを真似る日本人の動画が流れてきた。

アンダーグラウンドな雰囲気で、ミステリアスさもあるモードメイクだった気がする。

そのときに参考にしていた海外の女の子の唇の色が、私にとってドンピシャだった。
近頃流行ってる粘膜リップ(元からこんな色の唇ですよ感を演出できるほのかに色のついたリップ)に、パープルっぽい色味をつけた感じで、モード系かっこかわいいになりたい私には理想的すぎるものだった。

だけどそのリップの詳細は分からず、その日から私は求めていた色のリップを探す旅に出たのだった。

まず、その動画を探すところから始まる。
愚かなことに、私はその動画を保存すらしておらず(その時はこんなにも欲しくなるとは思わなかった)、もう一度その動画に出会うためにリール動画をスクロールする日が続いた。

結局見つからず、リップ関連の投稿を見ていたため、関連動画が唇だらけになってしまった。
しかし、これぞまさに！という色をみつけ、商品名を見ると、デパコスのリップであった。

私はもうデパコスでリップやらアイシャドウは買わないとずっと前に決めていたのだ。
理由は、高い割に色持ちするわけでも、唇が荒れない訳でもないから。
今はプチプラでも色展開が豊富で、唇が荒れず色持ちが良いものも沢山ある。
デパコスのリップを、わざわざ大枚を叩いてまで買わなくても良いと気づいたのである。
それからデパコスは、親しい友人の誕生日のプレゼントを買うための存在として私の中でなりを潜めていた。
自分に買ったのは2年前、仕事が多忙で、起きたら仕事に行って帰って寝るだけの生活をしていて、ストレスで「自分を甘やかせー！！！ご褒美があってもよかろうー！！」と思って、THREEのアイシャドウとmacの単色アイシャドウを買ったのが最後だった。

しかしこの度、ドンピシャに出会ってしまい、プチプラコスメで同じような色味を探しても見つからず、途方に暮れていた。
というかそれよりも、リップのイメージ写真と実際テスターで出した色が違うことが多すぎる。
粘膜パープル！！！と思い手の甲につけてみると、どピンクだったり、ブラウンピンクやないか！ということが何度もあった。
色んなリップのテスターを手の甲につけまくったおかげで、ティッシュで拭っても色味が残る優秀なリップたちのおかげで、遠目で見たらアレルギー反応が出てる人になったし、コスメ売り場で見れば、めちゃくちゃテスター出してるけど目当て見つかってないじゃんこの人、状態になってしまった。
さすがに疲れてとぼとぼ帰る日が1週間くらい続いた。

そして遂に、買ってしまった。
1番初めに見つけた、デパコスで、ドンピシャだったリップを。

結局買うんかい。
私がいちばんそう思う。 美容部員のお姉さんからセールストークを受け、試しに塗ってもらって、他にリップ下地など推されたが、さすがに散財しすぎなので、求めていたリップ1本だけ買うことにした。
最近ネットで、美容部員さんの態度が悪いなどの発言がある。
その理由が、大忙しのデパートで、やってきた客にセールストークを一生懸命し、テスターや実際にメイクを施しても、結局買わず帰る客が多いから必然的に冷めた態度(疲れてる？)になるという意見があった。
なので本当は今回、(次のお給料が入ってから買おうかな…)と思っていたが、実際に塗ってもらって、セールストークをしてもらって帰るのは忍びなく、まあどうせ買うし…と言い聞かせ、若干の罪悪感(来月のカード支払い額を見て絶望する私に)を抱えカードでお支払いをした。

正直、色持ちも保湿も期待できない。
同じような色味を見つけることが出来なかった私の完全敗北だ。

今年は肌を綺麗するために、無駄使いせず、価値のある良質なものだけにお金を使うと決めていたのに、全くできていない。
人はそう簡単に変わることなど出来ないと、身をもって実感した。
人と関わっていく中で、忘れてはいけないことだと、教訓にして生きていこうと思う所存である(人生の話だった？)