【源 頼政 vol.5】 歌人としての頼政(最終話)
歌人・源 頼政
源頼政は当代きっての歌人としても知られています。
頼政と同時代に歌人として活躍し、当時の歌壇を牽引していた俊恵法師は、
と、高い評価を与えています。
頼政が‟立ゐおきふしに風情めぐらさずと云事なし“と常に和歌のことを考えていたのは、頼政が氏祖・源頼光以来、武士でありながら歌道に秀でた家(摂津源氏)に生まれ育ったことも大きく影響しているでしょうが、これに関連して歴史家の多賀宗隼先生は、『頼政の祖先において非専門の世界、ほとんど全くの交際の具に終始した素人芸