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スーファミROMニコイチ

ゲームカセットを雑に扱っていると端子が破損して起動不能になってしまう事ありますよね。基板パターンの修復は容易に出来ませんが同じ基板があればチップの移植で復活させる事が出来ますよね。今回はそんな記事です。

カセットの中身ってどうなってるの?
スーパーファミコンのROMカセットって見た目は全て同じですが、中身はいくつか種類があります。一番わかりやすいのがバッテリーバックアップの有無ですがそれだけではありません。
じゃあ各ゲームメーカーが好き勝手に基板設計しているのかというとそういうわけでは無く任天堂が基板のパターンごとに型番管理しています。型番の表記ルールは最初のSHVCが日本国内向けの製品であることを表しています。次の区切りが基板パターンの種類となっていて、最後の区切りがリビジョンに相当するものだと思われます。下記のリンクの基板リストが非常に便利で基板使用タイトルリストに少数ですが国内向けのタイトルも記載されているのでドナー探しの際に役立ちます。


今回は端子がダメになってしまった『悪魔城ドラキュラ』をニコイチして復活させていきます。ちなみにニコイチ前の基板がこちら↓

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基板の互換性
『悪魔城ドラキュラ』に使用されている基板はSHVC-1A0N-01でした。スーファミ初期のセーブが必要ないゲームによく使われています。そしてドナーとなる『らんま1/2町内激闘篇』ですがこちらはSHVC-1A0N-02でリビジョンが1つ上がったバージョンになります。基本的にリビジョンをあげていく方向ならば互換性が確保されているのでICの移植が可能です。逆に下げる方向の場合は対応していない場合があるので確認が必要です。1A0Nだとリビジョン10、20は36pinのICに対応したため、32pinにしか対応していない01、02に載せ替え出来ないものが存在します。この辺の確認を事前に上のリンクのPCBリストでしておくとドナー探しが楽になります。ちなみに『らんま1/2町内激闘篇』に関してはのちに『Jリーグサッカー プライムゴール』をハードオフでジャンク購入して基板交換し復活させています。

ICを交換しよう
ここからは基板からICを外すわけですが、外すICは製品型番が書いてあるチップのみです。D411と書かれたチップは認証チップなのでそのままでOKです。ICの外し方ですが、ハンダ吸い取り線だけでは多分無理です。わたしはこの作業のためにハッコーのはんだ吸い取り機を購入しました。他には低融点はんだを使う方法もあります。

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ドナーとなる基板からも同じようにICを外し交換します。ICには向きがあるので間違えないようにしましょう。無事に取り付けできたらあとは動作確認をしてゲームが起動すればニコイチソフトの完成です。

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