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出来れば母親とはタクシーに載らないほうがイイ

こんにちは。
介護のつぶやきです。

天気の良い日曜日に母親を連れて友人知人のイベントに出かけました。今回の事件はそのとき起ったのです。イベント会場に向かう途中でクルマのスピードが出なくなり、以前もこの故障があったので、コレはヤバいと直感して早々にクルマを安全な場所に避難させました。あ、このクルマの故障は事件ではありません。


エンジントラブルランプ点滅!

保険会社に連絡して待つ事30分、レスキュー車が到着しました。運転手さんが「お待たせしました。でも申し訳ありません、レスキュー車のタイヤがバーストしてしまいましたのでただいま別のレスキュー車を手配しております」あら、そんな事もあるのね。

レスキュー車がパンクしたって・・・

以前は故障した車を積んで運転手を助手席に乗せて修理工場まで行ったものです。最近保険の規約が変わり、レスキュー車にクルマは積載しても、故障した車の運転手を乗せて工場なり自宅なりに行く事はNGになりました。保険会社が故障の起きたところから自宅までのタクシー代を5万円まで支払ってくれるので自力で帰宅して下さいとのことです。契約内容にもよるでしょうが。


タクシー来たので母親も安堵

そうのこうのしているうちにタクシーが到着しました。自宅の住所を告げ最寄りのインターをお伝えして、いざ発進。事件はココからです。


ホッとしたのもつかの間でした


母親は最初のうちは大人しく載っていたのですが、自宅が近づくにつれて「信号二つ目を曲がった方がイイ」とか道をアレコレ指示してきます。もちろん認知症が進んでいるので正確な指示ではありません。なのでワタシがとりあえず優しく諭します。

「あのね、二人であっち行ってこっち行ってって言うとタクシーの運転手さんが困るでしょ。だから道の事はボクが言うから言わないでね」

「ワシ、なんも言っとれせんよ」

「いま、信号二つ目を右にって言ったでしょ。曲がるのは三つ先の信号だから。二つ目の信号は右折禁止だよ」

「あーこの目の前の信号もひとつか」

「当たり前だよね」

「もう言えせんでいいよ」



三つ目の信号を曲がってワタシが運転手さんに伝えます。

「三つ目の信号を右に曲がって下さい」

「分かりました」

母親が言います。

「二つ目右に曲がらないかんよ」

もちろん間違っています。

「だから、ボクが言うから道の事は言わないでって言ったでしょ」

「ワシなんにも言っとれせんがね」

母親に悪気はないのです。



以前認知が進んだ母親は5分前のことを忘れると書きました。それから更に進むと、寸前に聞いた事も言った事も忘れてしまうのです。今回の運転手さんは理解してくれている様子でワタシの言う事を聞いてクルマを走らせてくれました。でも、これが万が一母親がひとりでタクシーに載って道を指示していたとしたらいつまで経っても家にはたどり着けないでしょう。同じようにひとり暮らしの高年齢の方で認知が入っている方がタクシーに載って道を指示すると・・・かなり大変な事例が世の中ではたくさん起きていると思われます。

普段はワタシが運転している時は母親になにか言われても「いなす」「諭す」「受け流す」事は可能です。今回はクルマの故障という致し方ない事情があったのでタクシーを使いました。が、母親と一緒の時はタクシーに載ると説明が多くなって疲れます。なので出来れば今後は二人でタクシーは御免被りたい、と思ったつぶやきでした。

では、皆様もお気楽に介護を。

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