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紙パンツ協奏曲 その1 トイレでぴちゃっ


ある日、母親がトイレに入ったあとに便座に座ると太ももの裏が「ピチャッ」と冷たい・・・あー、やられました。 母親は要介護2ですが、トイレは自分で行きます。でも、トイレに入っても流さないという時期がかなり続きました。まぁ流さないのは流せば済みますのでそこは仕方ないと納得すればいいのですが、一番の問題は拭かないことです。 後ろも前も拭きません。


小の時はしずくが便座についてスグに座ると「ピチャッ」となります。時間が経つと乾きますからカリカリになっていたりします。水道水ではないのでナニかの成分が固まるのでしょうね。そんな時はトイレットペーパーに水をちょっとつけて拭き取ります。その際には裏側も必ず汚れていますので便座を上げて裏側も掃除します。乾いたペーパーで仕上げして座れるようになります。

 大の時は気づかずに下着を洗ってしまい一緒に洗った洗濯物が大変なことになりました。気をつけて見てはいるのですが、見落とすことも多々ありましたのでその度に洗濯のやり直しという再起動の洗礼を何度も受けました。 

 洗剤代も水道代もバカにならないし、もう一度洗うというコトがだんだんと精神的にツラくなってきたので、紙パンツを買ってきて「これはいて」と言うと「こんなもんはきたくない」と怒っていましたが「申し訳ないが洗濯が大変なコトになっているからはいてもらわないと困るんだよ」と言って無理矢理に納得してもらいはいてもらうコトにしました。 トイレに紙パンツ用のゴミ箱を用意して最初は直接入れていたのですが、片付けが大変なので名古屋市指定のゴミ袋をセットして使っていました。

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 パンツ代だけでなくカナリ費用がかさむなぁと考えていたら看護師の従姉妹が「買ってきた紙パンツの袋とかトイレットペーパーの袋を再利用したらいいよ」と教えてくれたので有効利用してます。

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その後、とりあえずですが下着に排泄物が付着して洗濯をやり直すというコトはなくなりました。そして、トイレに入る際に「ピチャッ」とならないために目を皿のようにして便座を見るのが習慣になりました。

紙パンツに替えたから一安心・・・ではなく、コレはこの先にもまだまだ出てくる新しい出来事のプロローグだったのでした。


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