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4回の移植失敗を経験して思うこと

※過去記事のリポストです。

人間きっと誰でもそうですが、希望を持って、万全の準備をして挑んだものが、失敗に終わった時、絶望のドン底に突き落とされたような気持ちになります。

私も、希望を持って挑んだ初めての移植が失敗に終わった時。2回目の移植で見事陽性反応が出て、心拍が確認出来た後、流産した時。1回妊娠出来ているから、あなたの身体は妊娠できる身体とわかったから、大丈夫だし、流産した後は妊娠しやすいよ、と言われて臨んだ3回目の移植がかすりもせず失敗した時。

3回目陰性の結果を受けて、ERA、EMMA、ALICE検査をし、着床の窓が6日ずれていたことが判明、今回は窓も合わせているのでタイミングはバッチリです、と言われて挑んだ4回目が、3回目同様、かすりもせず失敗した時。

これまで1年間、希望を持っては、これでもかというぐらい、絶望のドン底に突き落とされてきました。

そしてその度に「あなたは妊娠できない、と、教えてあげているのにもう諦めたら?」という、声がどこからか聞こえてくるような気分になりました。

そして、そこから立ち上がるのは大変でした。

私だけでなく、スーパーポジティブな旦那さんも、4回目の移植が失敗した時、「これ以上続けても、結果が出るのかな…?」と病院の待合室で落ち込んでいました。少なくとも私は、そこまで精神的にやられている様子の旦那さんを初めてみました。

ポジティブな旦那さんのことだから、一時的にまいってしまっただけだと信じたいですが、誰でも、精神的にやられうる不妊治療は、おそるべし、です。

今週、朝の情報番組のスッキリで、3日間、不妊治療特集をやっています。

今朝の分をみましたが「不妊治療をしている人の精神状態は、一説によれば、癌やエイズと診断された方の精神状態と同じだといわれている」というようなことを言っていました。

もちろん、人によって感じ方や考え方はそれぞれなので一概に言えませんが、世の中には不妊治療でそれぐらいの精神状態になってしまっている人もいると思うと、どれだけ不妊治療が大変な医療行為なのかがわかります。

私も、毎回毎回の陰性続きで、精神的ダメージが本当に酷かったですが、1番必要だったのは「消化する時間」でした。

そして、もちろん、旦那さん、家族はじめ周りの人にも支えられていましたが、最終的に、この辛さは自分自身でしか、消化できないものです。

「今の事実を受け入れ、また希望を持って前向きに進めるようになる」まで、自分自身を待ってあげることは必要なことだと、4回の移植失敗を通して感じます。

とか言いながら、また5回目の移植がダメになったら、今のような精神状態ではいられないんですけどね…。

5回目がダメでパニックになった時、今の冷静な自分が書いたこの記事を見ることにします。

色々と書きましたが、もちろん、人それぞれ、辛さの度合いは違うと思いますが、この記事が今、私と同じように悩んでいる人の支えに少しでもなれたらいいな、と思います。

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