小説「光の物語」第6話 〜婚礼 2〜
「麗しき王子と王子妃にもう一度乾杯!」
婚礼の祝宴は長々と続き、祝い酒に酔った出席者たちは止めどなく乾杯を繰り返した。
主役の王子妃夫妻にとって肩の凝る時間ではあったが、それでも新婚夫妻が最初に踊るダンスや、用意された余興を楽しんで時は過ぎた。
夜半近くになってようやくおひらきになったが、飲み足りない出席者たちは夜通し祝い続けるのだった。
「姫様、お美しゅうございます」
花嫁衣装から夜着に着替えて髪を長く下ろしたアルメリーアに、ばあやは感慨深くため息をついた。
「ありがと