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動物であることを思い出す作業

先日鹿児島→福岡→別府→東京という経路で1週間ほどの旅行をしてきた。やはり旅はいい。
旅好きの作家が「旅は人生において切実な現実逃避であって残るのは無(意訳)」と言っていて、確かにそうともいえるが、自分にとって旅は強迫的な社会から切り離して動物としての自分を取り戻す側面もあると思っている。
家で引きこもり仕事をしクライアント以外ほぼ社会の接点がないとどうしても他人との比較や自閉探索が多くなり「何かを成さないと」「何者かにならないと」といった焦りで苦しくなり、うつ状態に陥り何もできなくなってしまうが旅先だと五感が満たされるのでまるで人格が変わったように負の思考がほぼ消える。美しい/おいしい/気持ちいいで満たされて勝手に全て許された気持ちになってしまう。今自分は本能のままに生きることができているという実感がすこしでも欲しくて旅をしているのかもしれない。これが逃避というのかもしれないが。

あと旅先では移動や観光で忙しく満たされているのでSNSを開く時間が少なくなるのだがこれがすこぶる健康にいい。絵仕事広報のためにやむなくSNS続けているが本当に百害あって一利なし。
貧乏なのでなかなか難しいがお金が許すならずっと旅をしていたい。

仕事や諸々が落ち着いたら記す。

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