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世界中で一番大好きなおかあさん

昨年、長期の闘病の末に
母が亡くなりました。
いつかいなくなってしまうとは
わかっていましたが、
実際にそうなるとさみしさと
悲しみが湧いてきます。

母を喪ってしまう感情は、
仲間たちにたくさん聞いてもらい、
たくさん泣いてきました。

その中で自分でも驚いているのは、
こんなにも母のことが
大好きだったということです。

数年前から容態が悪くなってきている
母のことを仲間に聞いてもらううちに
「母に近づこう」と決めることが
できるようになりました。

母について知らないことを聞いたり、
言葉にするのが恥ずかしかったけれど
大好きだと伝えたり、帰り際にハグもしました。
母も恥ずかしそうで、嬉しそうでした。
母に対して『特別な感情はない』と
思っていた以前の私には
考えられない行動です。

母は私を産んで2ヶ月後には
職場復帰しました。
私は同居の祖母に預けられ、
母がいないことは当たり前だったので、
さみしいとも感じていませんでした。

私が10才の時に母は発病し、
小さいながら「お母さんを
悲しませてはいけない」と思いました。
甘えたり、わがままを言ったり
悩みを相談した記憶はありません。

今考えてみると聞き分けがよく、
困らせないことが母への愛情でした。
細心の注意をはらい、たくさん考えて
行動していた小さい自分のことをふり返ると、
こんなにもいつも母のことを気にかけ、
愛していたんだと気づきました。
同時に小さい頃に、母に対して
たくさんの愛情をみせたかった
という気持ちも思い出します。

母はもういません。
でも世界中で一番大好きな母であることは
変わりありません。
これからも母への気持ちを聞いてもらうことで
いろんな気づきがあればいいなと思います。

ちほ

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