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後悔から解放される

本当に些細なことがきっかけで、
大好きだったのに亡くなった人のことが
頭から離れない日々を2ヶ月近く過ごして来ました。

その人と付き合っていたのは35年前、
お互いに20歳でした。
当時、私は既に社会人として働いていましたが、
彼は学生だったので、就職して遠く離れるまで
毎日会って、ピッタリくっついていました。

だから、彼の就職で離ればなれになった時は
まさに身体を半分持って行かれた気分になったものです。
でも、私はその寂しさを彼に伝えませんでした。
電話で長い時間おしゃべりはしても
本心は隠し続けていたのです。
何故なら、不平、不満を訴えれば
彼に嫌われると思っていたからです。
(これは、後で気づいたことですが、
私は亡くなった父に愛されなかったのは
自分が不平不満を口にする
いい子じゃなかったからと考えていたせいだと思います。)

でも、こんなにも繰り返し彼のことを思い出すのは、
私が本当の気持ちを伝えたかったのに
実際は出来なかった後悔が理由なのでしょう。

只、こうして切なさから抜け出せないながらも、
ぼんやりと見え始めていることが有ります。

それは、当たり前ですが決して彼とはやり直せないこと。
現実の私の周りに目を向け、私を生み育ててくれた母や
共に生活している夫と娘にまっすぐに愛情を伝えられることです。

もしかしたら、そうすることで現在もずっと
引きずっているやるせなさから解放され
その代わりに、かけがえのない想い出にとして
彼が私の中に生き続けるかもしれません。

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