生成AIの基本と今後の相場見通し
「厚生労働省は27日、2023年の出生数が前年比-5.1%減の75万8631人だったと発表。8年連続で減少し、過去最少となった。人口減少は80万人を超えて国力低下に歯止めがかからない」との記事(日経新聞から引用)。
この国力低下の救世主になるのが「生成AI」だ。生成AIは、人間の創造力を補完し、さまざまな分野で革新的な役割を果たす。
ボストン・コンサルティング・グループによると、生成AIの市場規模は2027年に世界で約1210億ドル(約17兆円)に達する可能性があると予測されており、労働人口が急減する日本を含む世界的な生産性向上に向けた重要な道具となる。
【生成AIとは・・・】
生成AIは、自動的にデータを生成する能力を持つ人工知能の一種。専門知識がなくても自然な言葉を入力するだけで使え、AI 自体も人間のように文脈を推測する力を持ち、非常に賢く便利になっている。生成AIは、文章や画像、音楽、プログラムのコードなど、さまざまな分野で活用が期待される。
【生成AIの代表銘柄】
★エヌビディア (NVIDIA):
エヌビディアは、AI用GPUの製造に必要な技術を提供。
最新型のAI用GPU「H100」は、GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などが争奪戦を繰り広げるほど人気の半導体。
★マイクロソフト(Microsoft)
生成 AI は、Microsoft Copilot としても活用されており、同社の検索エンジンである「bring」からの利用できる。Microsoft 365 Copilot、Dynamics 365 Copilot、Windows Copilot などの製品として展開。ベネッセの宿題相談サービスといったように様々な業種にもAIを活用したサービスを提供している。
★東京エレクトロン:
東京エレクトロンは、半導体製造装置の開発と供給に注力しています。
AI用半導体の生産に必要不可欠な製造装置を提供しており、高い技術力を持つ
【さまざま分野・業種での活躍が期待される生成AIと関連投信】
【今後の相場見通し】
昨年末から関連銘柄の上昇が日米株の大幅上昇をけん引。しかし、先週のエヌビディア決算後の大幅上昇で業績等の好材料は出尽くし、この後の金融政策動向(利下げは6月を過ぎるか?)等に注目は移ると思われる。そのため、景気・物価といった指数やそれによる米長期金利上昇に米国株が左右され、日本株にも影響しそう。また、3月春闘の結果を受け、日銀がマイナス金利解除を行う可能性が高まっており、長期金利上昇による成長・割高株への調整への懸念や過去ゼロ金利解除まで上昇・解除後出尽くしで下落した銀行株の動向にも注目!!(今回はゼロではなく、マイナス金利だが・・)