「世界とつながる 豊かなローカル」気仙沼まちづくりワークショップのスタート
第2次気仙沼市総合計画策定プロジェクト
あれから3年。
前職(studio-L)時代に、まさか、自分の地元でまちづくりの仕事をするとは思いませんでした。それが、第2次気仙沼市総合計画(前期基本計画)策定プロジェクト。(下の写真は、計画書の表紙です。これからの時代を生きていく市内の子どもたちにイラストを描いてもらいました)
前期基本計画の策定プロジェクトが終了してから3年の月日が経ち、この度、第2次気仙沼市総合計画(後期基本計画)策定プロジェクトを任せてもらうことになりました。色々なご縁に感謝です。
そもそも総合計画とは何なのか?
総合計画とは?ウィキペディアによると「総合計画は、地方自治体が策定する自治体のすべての計画の基本となる、行政運営の総合的な指針となる計画」
端的に言うと、地方自治体の一番重要な計画です!この計画に基づいて10年間ぐらいの市の方向性や各種施策が示されることになります。もう少し詳しく説明すると、地方自治体の最上位計画である総合計画(基本構想)は、かつて地方自治法により市区町村に対してその策定が義務付けられていました。しかし、地方分権改革の取り組みの中で、国から地方への「義務付け・枠付けの見直し」の一環として、地方自治法の一部を改正する法律が平成23年8月1日に施行され、基本構想の策定を義務付けていた規定が廃止されています。このような経緯から、現在では、総合計画を策定するかどうかは、各自治体の判断に任されています。
プロジェクト発足まで
2020年11月よりスタートすることが決定し、合同会社moyaiとして今回は計画策定に携わることになります。私もこれまで、他地域の行政計画策定などに関わってきましたが、特定地域の総合計画の前期、後期(10年分)を続けての策定業務は初めてです。地元だけに、余計に身が引き締まる思いです。
実は、このプロジェクトは、4月からスタートすることになっていました。ただ、皆さんもご存知のように、covid-19の影響によって、人が集まって、意見交換すること自体が難しい状況に。。そこから、市担当者の皆さんとワークショップのやり方も含めて、企画案を練り直してきました。やっと、各種調整が済み、皆さんにお知らせするところまできました。
プロジェクトの概要
前期計画策定と同様に、今回も総合計画を市民の皆さんと一緒になって作り上げていきます(ワークショップ形式)。当然、covid-19の影響から、オンラインでの実施も検討しました。その反面、市の最上位計画ということで、出来るだけ市民の皆さんと対面で話し合いながらお聞きしたいというご意見もありました。色々と紆余曲折しながらも、最終的には、後者のオフラインでの意見交換で開催という運びとなりました。
具体的には、ソーシャルディスタンスを保ちながら、市民の皆さんに9つのテーマで2回(※)に分けて意見交換を行っていただきます。詳しくは、上記リンク先の各テーマの開催日時をご覧ください。※子育てのテーマに関しては1回になります
また、今回のワークショップでは、総合計画(後期基本計画)の策定という位置づけになっていますが、同時に、【来年が東日本大震災から10年目という節目ということで、震災後のまちづくりを今後どうしていくのか】という観点でも意見交換していただく良い機会と考えています。色々な制約下で、短期間での開催になってしまうことは心苦しい、非常に残念な面はありますが、企画・運営側としてベストを尽くしたいと思います!
ご興味ある方は是非、以下の問い合わせフォームから申込をお願いします。市広報、HPで告知済みの内容になりますが、お申込みが済んでいない方は是非!
ーーーーーーーーーーーー市ホームページからの抜粋ーーーーーーーーーー
■対 象
高校生以上の市内在住者・在勤・在学者,各テーマ10人程度
■申込方法
下記の専用フォームか専用の応募用紙(下部の関連ファイルからダウンロードできます)でお申し込みください。
※気仙沼まちづくりワークショップ参加申込フォーム
注)応募多数の場合は,各テーマ間で人数を調整することがあります。
■申込期限
令和2年10月15日(木曜日)まで
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総合計画策定に関する個人的な想い(一市民として)
私が常々お話していることになりますが、ワークショップは発表会を行って終わりではないということ。ワークショップは、あくまでも、市民の皆さんから様々な意見を発出するきっかけの場、そして、出された意見を実現していくための人と人と出会いの場です。つまり、本番は、ワークショップ終了後なんです。(当然、庁内では計画策定も同時並行で進めるのですが)私は、しつこいたちなので、何度でも言わせてください。
今回は、前期計画策定時とは違い、ワークショップ終了後に、市民の皆さんから出されたアイデアをより実現するための手段の一つとして、気仙沼市東日本大震災10年復興記念事業を活用できます。震災後10年を経て、市民がこれまで支援いただいた方々への感謝やこれからの活動に対して補助するための市の事業です。
一方で、活動実施・継続のための補助金獲得が、手段から目的へと変わってしまう市民活動も往々にしてあります。ワークショップ終了後にも、前期と同様に相談会、作戦会議などを開催する予定です。市民の皆さん自身で気仙沼市の暮らしをより良い状態にするために、社会状況を見ながら、より適した手段を導き出していくお手伝いができれば嬉しいです。
また、普段お会いしたことのない市内で活動している人たちにも出会える場にもなるので、市内で何か始めてみたいと考えている人には特におススメです。
それでは、ワークショップの現場で皆さんとお会いできることを楽しみにしています!!
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