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ビートルズのアビイ・ロードについて

私は音楽は好きですが、機微のある方ではなく、ポピュラーな曲を特にこだわりもなく聴いています。10代はBOOWYとかユニコーン、20代は小沢健二などの渋谷系の一方でNIRVANAなどのグランジロックにはまったこともありましたが、今では気紛れにspotifyに溜めた曲を聴くくらいです。米津玄師とか、斉藤和義とか。
例外はビートルズかなあ。特に彼らの事実上最後のアルバム、「アビイ・ロード」は熱心に聴いてきたし、聴いてます。私は音楽通でもないし、彼らのバックグラウンドなんてまるで知らないのですが、これほどの名声と、富と、芸術的な到達点にたどり着いても、なお高みを追求し、あがきもがいているのがなんか、滲みますね。
もちろん音楽的な試行錯誤もそうですが、お金とか、重圧にも苦しんでるのが分かるように思います。センチメンタルなメロディに乗せて「アンタはオレにカネをくれない」と皮肉る「You never
give me your money」とか、なんと言っても「重荷を背負っていくんだ、これからもずっと」とコーラスする「CARRY THAT WEIGHT」とか素晴らしいし、それらの思いをメドレーにして料理し、最後に「Her Majesty」で締める照れ隠し?まですべて好きです。形而上的にも、形而下的にも、もがくもんだよなあ、結局人間って、と、励まされたりもします。
動画も添えておきます。ポールのライブで、いささかエンターテイメント調ですが、素晴らしいことには代わりはないと思います。
ちなみにジョンの「カムトゥギャザー」くらいカッコよく歌えればなあといつも思います。

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