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[メール]「致します」より「いたします」と書く人の方が、仕事ができるのいか?

すみません、今回もExcelではないのですが、気になって・・・。


前記事で「「返信不要」いうメールが失礼というのなら、こうすればいい」と書きましたが、やはり、元ネタはYahoo!ニュースの上に方にも(一瞬?)出てました。

元ネタがテレビだけに、他局が追随するかは微妙ですけど(最近のテレビはネット記事を追っかけて「話題になっている」とネタにしている気がします。節操ないというか。)。

その「不要不急」ネタの前に、見かけて気にかかっていたら、今日は上の方にも(一瞬)出ていたのが、以下の記事です。
ビジネスメールで「よろしくお願い“致します”」はNGなのか ビジネスメールのプロが示した意外な見解
元ネタは「女性自身」(WEBでは見つけられず?)。

内容は
「「よろしくお願いいたします」の「いたします」部分について、ひらがなで「いたします」と書く人の方が“仕事ができる”と感じるという。」というのが主。

「いたします」はできる人なのか?

その人がどう感じるかは、その人次第。そこに異論はありません。

でも、わざわざ記事にするほどのものかと。
メールのプロが「漢字でも問題ない」としているのは流石ですが、だったら、なおさら記事にするほどでないと気がします。
まぁ、元が「女性自身」ですから「なんでも記事にする」ってことでしょうか(すみません、偏見持ってます。)。

確かに「〇〇致します」ではなく「〇〇いたします」、「宜しく」ではなく「よろしく」が正しいのは分かります。
公文書なら私も直すでしょう(平易な表現を使うという意味もあります。)。

でも、メールなら「いたします」でも「致します」でも、「宜しく」でも「よろしく」でも、どっちでもいいといいでしょう。

メールは「伝わりやすさ」が重要

むしろ、メールなら、
「よろしくお願いいたします」より
「宜しくお願い致します」の方が、パッと見で、読みやすいかと。
というか、読まずとも、見れば意味が把握できます。

文字数は少ない方が分かりやすく、表音文字のひらがなより、表意文字の漢字の方が、一見での意味が伝わりやすいといえます。
「いい」と続くのも読みづらいと思います。
(内部メールなら「お願いします」で十分。)

そもそも、こういう定型句は、ちゃんと読みません(私は)。
この手の敬意文は、最後に「ちょろっと」あれば充分です。

長々とした文書の中に、複数の依頼事項を羅列したり、長い文の最後に「よろしくお願いいたします」と書かれても、全然「できる人」だとは思えません。

依頼内容は端的に。敬意文はおまけ。

依頼内容は箇条書きが理想です。
依頼事項を端的に箇条書きにし、最後に別文で「以上、宜しくお願い致します」と書いてある方が、よっぽど「できる人」認定です。
(講演依頼メールもクドクドは厳禁。必殺パターンもあります。)

メールは「一文一意」が基本。そして、1文1行が理想。
長くて2行。
子どもの作文みたいですが、変に接続詞が入ると意味が伝わりません。
やたらと敬語が入っても意味がぼやけます。

普通のメールなら私は「よろしく」「いたします」は変換任せ。
改行になるか否かで漢字かひらがなか選ぶ場合もあります。
(敢えて数文字だけ次行に改行させるためにひらがなを使うことも。)

要は「読みやすさ」。つまり「伝わりやすさ」。
読まなくても意味が通じる文は、敬意が伝われば充分です。
メインの文章中に敬語を多用すると文意が伝わりづらくなります。
特に「させていただきます」の連発はNG。
敬語はノイズです。
文章を分かりづらくします。

大事なことは箇条書き。
最後に敬意を表す文を付けておけば十分。
そこは、ちゃんと読まれなくても、敬意が伝われば構いません。
むしろ、「読まなくてもいいですよという匂いを出した方が、相手に親切(本文との間に行を開けるとか)。

「いたします」か「致しますか」か考えている時間はムダです。
もっと、違うところに時間と頭を使うべきです。

備考 ~「靴をお脱ぎ下さい」は間違いかのか~

「動詞+下さい」は間違い、という記事もありました。
「下さい」は動詞の場合のみ使うものなので、「靴をお脱ぎください」を「靴をお脱ぎ下さい」と書いた看板は、「靴を脱いで、そして、その靴をこちらに渡してもらいます」の意味になる、というような内容でした。
「そんなバカな」が私の反応。
そんな風に受け取る人、いません。

言葉的には、動詞なら「下さい」、補助動詞なら「ください」、というのが正しいでしょう。公文書ならそうでしょう。

でも、看板とか、なるべく字数を少なくしたいでしょう。
そこにわざわざ噛みついてどうするの? という気もします。
言葉の専門家(というよりマナー講師系)は、細かいルールを作って、そして教えることが商売になるので、こういうことになるのかもしれません。

ちなみに、「靴を脱いでお上がり下さい」だと「上」と「下」が並んで、変な感じもします。要は「わかりやすさ」です。

さて、Excel話題に戻らないと・・・。
(言葉関連も、結構思うところありますが。)

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