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【詩】朝凪

コーヒの香りが薄れる頃

朝はすこしだけ静寂を取り戻す

読みかけの本をそっと閉じて

外行きの心にダイアルを合わせて

つとめて静かに家をでる

電車は変わらず動いているし

雲は今日も空を流れている

慌ただしく過ぎていく日々の中で

ともすれば止まることを知らない世界で

自分の足取りだけは

絡め取られないように

一歩ずつ踏み締めながら歩くのだ

この命の使い道を探しながら


貴重な時間をいただきありがとうございます。コメントが何よりの励みになります。いただいた時間に恥じぬよう、文章を綴っていきたいと思います。