【詩】赤と白


白塗りに
仄かに差す赤み
削りたての鉛筆みたいに
消え入りそうな鋭角
兎の眼


化粧する人間は
男女平等を叫ぶな
多様性を謳う人間は
すっぴんで街を歩け
黒いスイミー


着飾るな
なんの概念も装うな
奇声をあげて
裸で歩け
幸福な王子


みんな違ってみんないいなんて
みんなと平気で言葉にするなんて
あなたはきっと
神様なのでしょうね
人間の傲慢さ

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