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【詩】手を伸ばせば

お風呂は
足を曲げなければ
入れないくらいが
ちょうどいい

キッチンは
しょっちゅうぶつかって
言い合いになるくらいが
ちょうどいい

玄関は
窮屈そうな靴達で
ごった返してるくらいが
ちょうどいい

いずれは遠くに消えていく
道行きのほんの一幕を
手を伸ばせば触れられる程
近くにいたのだと
何度も思い返せるように


貴重な時間をいただきありがとうございます。コメントが何よりの励みになります。いただいた時間に恥じぬよう、文章を綴っていきたいと思います。