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【詩】かげろう

長い梅雨に騙されて

夜になってもまだ熱い

途方もない季節がやってきた

ひとけない川辺に

僕は君と足たらし

あの儚きものたちの

夢の跡を眺めてる

闇へ紛れたものたちの

命は一夜の耀きで

美しさを誰にも譲らず消えてゆく

羨ましいねと

呟く君の横顔は

恋の終わりの美しさ



2020年8月5日
『かげろう』
taiti













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