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朝食抜きはどうしてダメなの?朝ごはんを食べることの大切さを知っておこう!

朝って忙しくてついついバタバタしがちですよね。
親が早起きして頑張って朝ごはんをしっかり作っても、
こどもがなかなか起きられなくて時間がなくなってしまったり、
起きてきても眠気が残っていてこどももなかなか食べ進まない、
なんてこともよくあります。

なんとなく朝ごはん抜きが良くないとは知ってるけどどうして?
朝ごはんを食べなくてはいけない、主な理由をまとめてみました。


1. 頭とカラダに「起きたよ!」のスイッチをいれるため


朝ごはんには頭とカラダに1日の始まりのスイッチをいれるという
大切な役割があります。

よく「不規則な生活をすると自律神経が乱れる」と言われますよね。
では「自律神経が乱れる」とはどういうことでしょう?

自律神経とは心臓や血管の循環器、胃や腸といった消化器、肺や気管支の呼吸器などを正常に動かすために、24時間働き続けている神経のことです。
自律神経には昼間の活動時に活性化する交感神経、夜のリラックス時に優位になる副交感神経の2種類があり、2つがバランスを取り合っています。
このバランスが崩れるのが「自律神経の乱れ」といわれるもので、カラダにさまざまな不調をもたらすことがわかっています。

朝起きて、太陽の光を浴びると体内時計の微妙なズレがカチッとリセットされます。そして、起きてから1時間以内に朝ごはんを食べることにより、1日のホルモン分泌のリズムが整い、自律神経が整っていきます。

朝ごはんを毎朝同じ時間にキチンと食べることで
生活リズムの乱れを整えることができます。
こどもの場合、できるだけ朝8時までには朝ごはんを食べるように心がけましょう。

2.脳にエネルギーを与え、集中力や記憶力の低下を防ぐため

脳のエネルギー源となるのはブドウ糖です。

ブドウ糖は体内に貯蓄しておくことができない栄養素ですので、朝ごはんを食べないことにより脳がエネルギー不足となり、集中力や記憶力の低下につながります。
勉強や仕事がはかどらず、イライラしたりしないためにもブドウ糖の材料となるパンやごはんなどの炭水化物を朝ごはんでしっかり食べるようにしましょう。

3. 血糖値の乱高下によるカラダの負担や、肥満になるのを防ぐため

人間のカラダは血糖値が下がり始めたら、自然と血糖値を上げようとするようにできています。

朝ごはんを抜くと血糖値が下がり始めるため、体内では血糖値を上げる働きをするインスリン拮抗ホルモンの分泌が増えていきます。
そして昼ごはんを食べる頃にはインスリン拮抗ホルモンにより、血糖値が上がりやすくなっており、この時に昼ごはんをたべることによって血糖値が通常よりも急上昇してしまいます。
血糖値が急上昇してしまうと、今度はカラダが血糖値を下げるためにインスリンを大量分泌し、血糖値を下げようとします。
しかし、今度は大量のインスリンにより血糖値が急降下し、その結果またカラダが血糖値を上げようと大量のインスリン拮抗ホルモンを分泌することとなり、その悪循環に陥りやすくなります。

このような血糖値の急上昇、急降下はカラダへの負担もかなり大きく、肥満になりやすくなってしまうのでそうならないためにも朝ごはんはしっかり食べましょう。

4. 筋肉量が減って代謝が落ちるのを防ぐため


朝ごはんを食べず脳にブドウ糖を送ることができない場合、まず肝臓で蓄えられたグリコーゲンが使われます。
そしてこのグリコーゲンが欠乏すると、次に筋肉のエネルギーが使われてしまいます。朝ごはん抜きは筋肉量の減少につながり、基礎代謝の低下、運動能力の低下などのデメリットをもたらします。

筋肉はじっとしていても消費される基礎代謝の約2割を占めていますので、筋肉量が減ることで、1日の総消費カロリーも減少する可能性があります。
1日の消費カロリーが少なくなれば、もちろん肥満リスクが上昇します。
生活習慣病などの防止のためにも朝ごはんは食べたほうがいいでしょう。

5. こどものカラダの成長に不可欠なたんぱく質などの栄養不足を防ぐため

こどものカラダは消化器官がまだまだ未発達であるために、食事を一度に大量には食べられません。
しかし、新陳代謝は活発で、全身の細胞はめまぐるしく入れ替わっています。細胞の入れ替わりのための材料を充分に提供するためには、3食でも足りないほどです。(そのためおやつという名の補食をとります)
その大事な食事回数を朝ごはんを抜くことで減らしてはいけません。

そのためには朝ごはんのメニューも大切です。トーストやおにぎりだけの朝ごはんでは脳のエネルギーは確保できますが、カラダの成長に不可欠なたんぱく質が足りませんので、卵や納豆、ハムなどのたんぱく質もしっかり取るようにしましょう。

また、タンパク質を消化吸収するためには、多くの消化酵素が使われ、カラダには大変な手間がかかります。そのおかげで体温が上昇し、勉強や運動に集中できるようになります。
是非、たんぱく質をしっかり取り入れた朝ごはんを食べたいですね。


朝ごはんを食べなくてはならない理由、わかりましたでしょうか?
特にカラダや脳の成長著しいこどもの朝ごはん抜きは弊害ばかりです。
しっかりバランスの取れた朝ごはんを食べられるといいですね。




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