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【教えて!まちこ先生】子供の野菜嫌い克服にみじん切りをおすすめしない理由を説明します

教室再開のウォーミングアップとして、不定期にclubhouseで食に関するお話をしています。

日程が合わなかったり、Androidだったり、アカウントが無かったりで聴けない方と、聴いて下さった方のフォローのためnoteにも書いています。

なぜみじん切りはダメなの?

みじん切りをおすすめしない最大の理由としては、「かけた労力に成果が見合わない」と言う点が挙げられます。

野菜のみじん切りって、すごく時間かかりますよね?
フードプロセッサーやチョッパーを使えば一瞬かも知れませんが、手で刻んだりしたら大変です。
その割に、それで克服出来るかと言うと、必ずしも克服出来るとは限らないですし、一度は運良く口に入れても、その後に嫌いな野菜がたくさん入っていることに気付いたら、全ての破片をきれいに全て取り除いたり、今まで食べられていた(みじん切りの野菜を混ぜた方の)料理も食べなくなる可能性が高いです。

例えば、良くあるのはハンバーグや肉団子などのひき肉料理やカレー。子供が好きで登場する頻度もそれなりに高いと思いますが、それらを食べなくなってしまった場合のリスクの方が高くないですか?
外食時にお子様ランチやキッズメニューを頼もうとすると、だいたいハンバーグやカレーですよね。
明らかにハイリスク、ローリターンです。

親子の信頼関係が損なわれる

嫌いな野菜をみじん切りにして、他の料理に混ぜて食べさせようとする行為は、言ってしまえば嫌いな野菜と知っていて、見えないように混ぜて誤魔化してあったり、子供を騙すことになります。
上記にも書いた、好きな料理に混ぜられて、その存在に気付いた時の子供の気持ち、想像に難くありませんよね…

子供からは「嫌いな野菜を騙して食べさせようとした」と思われてしまうわけです。

それまでの信頼関係が無くなるほどの事ではないかも知れませんが、ヒビの1つくらいは入るかも知れません。
子供の心は、大人が思うよりもずっと繊細です。どんな事がきっかけで傷になるかわかりません。この点でも、ハイリスクです。

どうしてその野菜を克服させたいのか自分自身と向き合ってみる

では、どうしたら嫌いな野菜を食べるようになるのでしょう?

いくつか方法はあるのですが、その前になぜ「野菜嫌いを克服させたいのか?」をちょっと考えてみませんか?

この記事でも書いたように、大人でも好き嫌いがゼロの人はそんなに多くありません。
なのに、なぜ子供にはそんなに好き嫌いが許されないのでしょう?

それは、食事の支度をする保護者の方が

「健康や成長のため、しっかり栄養を摂って欲しい」
「なんでも食べられる方が食事で苦労しない大人になれる」
「せっかく作った料理を残されたくない」
「子供が残したものを食べるのがストレス」

と考えているなど、様々な理由があると思いますが、1番大きな理由は何でしょうか?

栄養を摂るためなら、その野菜じゃなくても摂れる食べ物がなにかしらあると思います。
それではダメですか?

今すぐ好き嫌いゼロにしないと食事で苦労しない大人になれませんか?

そんなことはないですよね。
子供の好き嫌いは、ない方がいいけれど、あるのは当たり前です。
ではどうして皆そんなに好き嫌いを無くしたがるのでしょうか?

子供が残したものを捨てたり、料理を作った自分が子供が残した物を食べなければならないことがストレスになっていないでしょうか?

もしそうだとしたら、そのストレスは子供の好き嫌いとは別に考えなければいけません。
子供が食べないことが原因ではあっても、解決策はご自身の中にしかないからです。

子供が残したものを食べても苦にならないようなご自身の好きな料理を作るようにしたり、残り物を捨ててもストレスにならない量しか盛り付けないようにしたり、または配偶者やその他の人に食べてもらうなどの対策が考えられます。

また、食べないからと言って、食卓に出さなくなると、身体と心の食べられる準備が整っていても食べるチャンスが無ければ食べられないままになってしまいますので、食卓に出す事と声をかける事だけは心が折れない程度に続けてみて下さい。

友達や好きな芸能人やキャラクターの影響で、急に食べられるようになったり食べなくなったりするのが子供です。
深刻になりすぎないように、試行錯誤をしてみて下さい。
では、どうやって試行錯誤したらいいかのヒントはいくつかご紹介しますね。

まず、子供が嫌いな野菜の共通点がいくつかあるので、ご紹介しますね。

1、筋ばっていたり、固い部分が口の中に残って噛みにくい野菜

2、もそもそして飲み込みにくい野菜

3、苦味やえぐみ、酸味がある野菜

このどれかに当てはまる場合が多い気がします。もちろん当てはまらないものもあります。

では、それぞれどんな対策が出来るかみていきましょう。

1、筋ばっていたり、口の中に残って噛みにくい野菜

野菜の噛みにくさの原因は、皮であることが多いので、苦手な野菜に皮があるのであれば取り除いてみて下さい。
かぼちゃ、ナス、トマトは皮を取り除いたら食べられるようになった子がいました。
取り除いた後に残った皮は刻んでサラダや炒め物などに活用出来ます。

2、もそもそして飲み込みにくい野菜

じゃがいも、かぼちゃ、さつまいもなどのほくほく野菜、美味しいですよね。

でもこのほくほくが飲み込みにくくて苦手な子供も結構いるんですよね。
でんぷん質の根菜類は、まずは柔らかく茹でてからブレンダーにかけてポタージュにしてみます。

それでも苦手な場合は、千切りや薄切りにして油で炒めてみるとシャキシャキした食感になって煮物にした時のホクホク感とは違う食感になって食べやすくなると思います。

3、苦味やえぐみ、酸味がある野菜

ナスやタケノコ、ほうれん草など、少しクセと言うかえぐみのある野菜は茹でてアクを抜くか、油を使った調理をすると油がえぐみをマスキングしてくれます。

酸味があるものに関しては、甘味を少し入れると酸味を丸めてこくも出ます。

よろしければお試し下さいませ。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!