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「肉バル食いしん坊で肉のフルコースを喰らう会」が3時間肉を食べ続ける修行だった

Twitterでフォローしているパフェ屋の店長ダイチさん、肉バル食いしん坊のご主人、フレンチの料理人トシさんによる「肉好きの為の肉好きによる肉のフルコース」イベントに参加して来ました。

前回、ペルトナーレの表原シェフとやったイベントも楽しかったのですが、当初は参加する予定ではありませんでした。

※表原シェフとの様子はこちら↓から

サムネの右端がダイチさんです。

なにしろ私のnote読者の皆さんならご存知かと思いますが、今年に入ってから更新したnote、ほぼ外食記録…

そう、実は今年は例年ではあり得ないほど外食にお金を使っているのです…インプット大事…

今回は、さすがに「そんな余裕ねぇわ…」と見送っていたのですが、大型案件が再開したこともあり、結局申込みをすることに。

決め手は発表されたコースのメニューに入っていたあの料理

メニュー

そう、カスレです!

カスレ、大好きなんですよ…!!

めっちゃ手間がかかるし、材料も鴨とか高価なものを使うし、割となんでも手作り自家製する私でも面倒くさくて作ろうと思えないレベルなんですよ…

それが!!
12品の中の一品として入っているなんて!!!
これを見た瞬間参加費のハードルがぐぐぐっと下がりました。えぇ、一瞬で。

ご都合主義が過ぎます…

肉バル食いしんぼう

そんなわけで、会場となっている横浜市内の肉バル食いしんぼうへ。

横浜市営地下鉄ブルーラインの片倉町から数分歩いたこちら。
片倉町と言えば、大学卒業後に住む家を探して内見に来て以来…おぉ、懐かしい気もするししない気もする微妙な感慨深さです。(覚えてない)

開始時刻よりも少し早めに到着して欲しいとの連絡があったため、15分前に到着したら流石に早過ぎたようで、ダイチさんが賄いを召し上がってらっしゃって、ホントすみませんでした…

とは言え、続々と参加者が揃い、いよいよスタートです。

スタートのお飲み物はお好みで、とのことで私はスパークリングワインをチョイス。
バルなのにあんまり飲めなくてすみません…

スパークリングワインで乾杯

今日は #胃袋決壊 が目標らしいので(物騒)、負けないように頑張りたいと思います!
(持ち帰りもOK)

持ち帰り容器を持参しました

黒干し肉とサラミ

まずはダイチさん担当のアミューズから。

黒干し肉とサラミ

アミュ…

…え?!…

完全につまみですけど?
しかもアミューズの量じゃないんですけど?!
(早々に半分をお持ち帰りバッグにinしました)

と、まずは先制パンチを喰らいグフッとなりつつ、サラミをいただきます。

ダイチさんのTwitterでお馴染みの「指サラミ」(ダイチさんが食べてると指を食べてるみたいに見える)、別名「肉ポッキー」とも呼ばれる逸品。

こちらは、なぜか当日ダイチさんによって勝手に追加されたのだとか…?
肉バルさんもトシさんも把握してなかったそうです。なんでもアリ!

黒干し肉は、ナンプラー、オイスターソース、黒醤油、にんにく等の香辛料で漬け込んだ肉を脂を残して干したものとのこと。

すごい美味しい…そしてお酒が進む…
そんなに飲めませんけれどもッ…!!

豚出汁と大根のスープ

続いて、ダイチさんによる豚出汁のスープです。

豚出汁と大根のスープ

えぇ、こちらも当日急遽追加されたメニューだそうです。事前に公開されたメニューに載ってませんね?

だって副産物が色々出来ちゃったんだもん!」(ダイチさん)

とのこと。
いや、嬉しいですよ?
嬉しいんですけど、原価…? 人件費…?

こちらが心配する事ではないのは重々承知しておりますけれどもね?

続くメニューの仕込みで出来た出汁を急遽スープとしてお出し頂きました。
うま味が濃くて力強いんですが、大根と控えめの味付けで優しさ溢れるスープでした。

癒し系はこれで終わりだから!」(ダイチさん)

いやまだ2品目ですけど?!

豚すね肉の煮込み

続いて、提供順が変わって肉バルさんの「豚すね肉の煮込み」です。

豚すね肉の煮込

牛すねは良く食べるのですが、豚すねは初めてでした!
肉を噛み締める喜びを味わえながら、固さは感じない絶妙な煮込み具合です。好き…

肉の煮込みって単純だけど難しいんですよね。煮込み過ぎると味が抜けてパサパサになるし、足りないと固いし。ちょうど良く仕上げるのは流石です。

添えてあるのはりんごのジャム。
豚とりんごってどうしてこうも相性が良いのでしょうね?

信州鹿のパテ

続いてトシさんの「信州鹿のパテ」です。

信州鹿のパテ

大好きなパテドカンパーニュが鹿肉で!

通常は鹿肉だけですが、今回は鹿のレバーも使ったとのこと。
おぉ、ジビエのモツは品質管理が大変なので、なかなか入手困難なんですよね…
良い素材をいかに手に入れるかも料理人の手腕の一つと言って良いでしょう。

レバーのまったりとした質感と美味しく感じられるレベルでの野生味が相まった絶品でした。
粒マスタードのプチプチ食感も良かったです。

茹で豚の醤油掛け

次はダイチさんの「茹で豚の醤油掛け」です。

茹で豚の醤油掛け

ダイチさん担当のお料理、全部盛りがおかしい…(写真の量で2人分)

本気で胃袋殺りに来てるだろ、コレ…

だって俺、冷菜大好きなんだもん♡」(ダイチさん)

好きだからってたくさん出せば良いってもんではないんですけど?!(褒めてる)

たっぷりのネギと生姜を使ったソースがまためっちゃ美味しくて

これパクろ」(トシさん)

私もパクろ!!

肩ロースとバラの茹で豚にたっぷりのネギソースとブツ切りのきゅうり。
あー、肉!!!
やっぱり肉美味しいな!!!!

このきゅうりが後に優しさだと知ることになるとは、この時は誰も考えもしませんでした…

BBQ

次は、肉バルさんの「BBQ」です。

BBQ

BBQって色々な肉や野菜を炭火焼するイメージでしたけど、こっちね!なヤツでした。
写真の量で4人分です。(良かった)

それでももう既に腹7分目くらいまで詰まってる感覚でしたので、カットして肋骨2本分はお持ち帰りです。

日和ってるとか、そういうレベルではないことはお分かりいただけるかと思います。

見た目には真っ黒ですが、焦げているわけではなく漬け込んだ調味料の色ですね。
じっくり焼かれて凝縮したうま味がたまらないです。

鴨と子羊、イベリコ豚のカスレ

続いて、トシさんの「鴨と子羊、イベリコ豚のカスレ」です。

鴨と子羊、イベリコ豚のカスレ

念願の!!!
カスレです!!!
写真の量で2人分(だったかな?)です。

肉!(鴨)

肉!!(子羊)

肉!!!(イベリコ豚)

豆!!!!(白インゲン豆)

はぁぁぁぁぁ、もう最高です!!!
うま味で横殴りされたような衝撃の美味しさ!
永遠に食べていたい…

バゲット…
バゲットは無いんですか?!と聞きそうになりまして(実際に聞いたんですけれども)

パンで腹いっぱいにするわけにはいかん

と用意しなかったのだとか。

本気で胃袋殺りに来てる…(本日2回目)

「店では出してない」とのことでした(わかります)が、何卒、何卒!

もう一度食べたいです!!!
(なんなら人を集めて伺いますので)

水煮牛肉

続いて、ダイチさんの「水煮牛肉」です。

水煮牛肉

水煮とは書いてありますが、ただ水で煮たようなシロモノではございません!(写真は2人分)

四川料理の定番でかなり辛いのですが、自己申告で辛いものが苦手な人には唐辛子を控えめにしていただくなど調整がありましたので、激辛が苦手な私でも美味しく食べられました。

お肉が美味しいのはもちろん、このとろみのある煮汁が大変美味しゅうございました。

丸鴨の煮込み 赤辛子酢

続いて、ダイチさんの「丸鴨の煮込み 赤辛子酢」です。

丸鴨の煮込み 赤辛子酢

鴨を丸ごと煮込んだこちら、まずはほろほろの鴨肉をそのまま噛み締めるとうま味がじわじわとしみ出して幸せの味でした。(写真は2人分)

赤辛子酢は沖縄のコーレーグースーのような調味料で、お酢に赤唐辛子を漬けることで辛さと酸味の角を取ってあるとのことで、これをつけるとまたうま味が引き立ってとっても美味しい!!!

広東風牛モツ丼

こちらもメニューから提供順が前後して、
ダイチさんの広東風の牛モツ丼です。

広東風牛モツ丼

ハチノス、大腸、小腸をルーロー飯のような甘めの味付けで煮込んだモツの丼です。
ご飯はジャスミンライスでした。

これがビックリの美味しさで!!!

この時点で既に腹九分目くらいにいっぱいいっぱいなのに、八角などスパイスが効いているせいか、するすると食べられてしまったのです…

ここにきてこんなに炭水化物が飲める料理を出してくるとは…

ダイチ、恐ろしい子…

本気で胃袋殺りに来(以下略、本日3回目)

ビーフウェリントン

次は肉バルさんの「ビーフウェリントン」です。

ビーフウェリントン

勉強足らずで恐縮ですが、ビーフウェリントン初めて食べました…
めちゃくちゃ美味しいです!!!!!

適度に噛み応えがあるのに柔らかくてジューシーなんです!
赤身なのに!!!

一言で言うと、牛肉のパイ包み焼きではあるのですが。
このパイに包まれた牛肉が、食べ頃に管理された短角牛とのこと。

あぁ、短角牛…
おいそれとは食べられない短角牛(希少だから)
大変美味しゅうございました!!!

しかし、この極上の素材を生かすも殺すも調理する人の腕次第!!!
もう片倉町に通うしかないわ…

〆の麺

続いて、肉バルさんの「〆の麺」は坦々麺でした。

〆の麺

もうこの時点で既に満腹なんですけど。
自己申告で麺の量をリクエストしました。

黙ってたら単品の1食分で出されかねないので!

茹で上がり50gでお願いします!と出てきたのが↑の写真です。

うん、控えてくれたお気持ちだけお察し出来る感じの量でした… 50gとは…?

ところがコレもまたなぜかスイスイお腹に吸い込まれる呪いがかかっていたみたいで。
(魔法ではなく「呪い」が適切。メンツ的に)

無事に完食でした…

デザート

最後はトシさんのデザート、「バニラアイスと八朔のブランマンジェ、焼きりんごのソースと焼き菓子」です。

八朔のブランマンジェ、焼きりんごのソース他

バニラアイスにかかっているのは、ダイチさんのいちごミルクの素。安定の美味しさです。
(そして焼き菓子はお持ち帰りさせて頂きました。美味しかった…)

ここまで実に3時間…

3時間肉を食べ続ける修行(褒めてる)を無事修めたご褒美のような爽やかなデザートで、有終の美を飾る美味しさでした。ありがとうございます!!

肉バルさん、トシさん、ダイチさん、大変美味しゅうございました!!!
ご馳走さまでしたーー!!!

#胃袋決壊 寸前でかろうじて生き延びました!

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!