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煮物の味付けはこれだけ覚えておけば大丈夫!

煮物が得意です。

そう胸を張って言える人、なかなかいないのではないでしょうか?

かく言う私もずっとそうでした。
濃過ぎたり、薄過ぎたり、なかなか味が決まりません…

煮ている途中で丁度良くても、実際盛り付けて食べてみるとしょっぱかったり、しっかり味が染みていなかったり…
思うように出来なくて、ガッカリした経験は一度や二度ではありません。

私が煮物を苦手と感じなくなったきっかけは、実は義母に教えてもらったレンコンのきんぴらでした。
(きんぴらは煮物かどうかはさて置いて…)

夫と結婚前に、お正月に挨拶に伺った時ご馳走になったレンコンのきんぴらがとても美味しくて、レシピを教えてもらったのです。
私の実家ではきんぴらはごぼうでしかなく、レンコンのきんぴらは初めてだったこともあり、かなりの衝撃を受けた記憶があります。

当時はまだSEとしてIT関連企業で働いており、料理は出来ますが自己流で、それほど上手くも得意でもない、と言った状態でした。

レパートリーが少なかったので、作ろうと思うだいたいの料理が自己流で出来ていた事もあり、雑誌や書籍を見る以外で料理を教えてもらうのは高校の家庭科で調理実習をして以来でした。
それなのに、義母のレシピ通りに作ったらちゃんと美味しく出来て、「あ、煮物ってこうやって作ったら良かったのか!」とようやく気が付いたのでした。

それ以来煮物に対しての苦手意識が無くなったのですが、ポイントは3つ。

1、野菜にしっかり火が通ってから調味料を入れる
2、煮詰まることを考えて薄く味を付ける(必ず味見をする)
3、味は冷める時にしみこむので、1度冷ましてから温める(魚の煮付け以外)

さて、肝心の味付けですが、レシピによって調味料の配合ってかなりまちまちですよね。
でも、基本的に

醤油:みりん:酒 = 1:1:1

と覚えておけば、余程の間違いは起きません。

この配合は、お魚の煮付けでも野菜の煮物でもOKです。
大さじでも、良く使うカレースプーンでも、同量が計れれば何でも大丈夫です。
ただし、おたまでは流石に多過ぎますのでご注意を。

1度この配合で作ってみて、もう少し甘くしたければみりんを増やす、もっと甘くしたければ砂糖を足す、などお好みに合わせて調整してみて下さい。
全部同量ずつのそのままだとやや醤油が強めの味になっていますので、お好みの味にするにはどれをどの程度入れたら良いのか、繰り返すうちにだんだん感覚として掴めてきて、計らなくても失敗しなくなっていきます。

私は田舎の濃い味で育ってやや甘めの味付けが好きなので、みりんを1.5〜2くらいにしますが、関西のすっきりした味で育った方には甘過ぎると思います。
砂糖を足し過ぎると調節が難しいので、甘みはみりんをおすすめします。本みりんを使うと照りも良く美味しく出来ますよ。

お祝いごとやお正月のお煮しめは、薄口醤油を使うと色がきれいです。

薄口醤油は濃口醤油よりも塩分濃度が高いので、同量使うとわずかに(体感出来るか出来ないかくらいですが)しょっぱくなると覚えておいて下さい。

また、煮物にめんつゆを使う方も多いと思います。私も良く使います。
めんつゆの場合は、醤油とみりんを少々後から足すと、醤油の香りが立ってみりんのコクと照りでめんつゆ感が薄まりますのでお試し下さい。

たくさん作ると美味しいし、野菜が煮えるまではタイマーをセットするなどして放って置けるのも煮物の良さです。常備菜として毎日の献立の助けにもなりますし、意外とリメイクもしやすいので、怖がらずに煮物をマスターしてみて下さいね。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!