芥川龍之介

 現在、東京都北区にある田端文士村記念館で「企画展 芥川龍之介の生と死」が開催中です。展覧会では書籍や写真の他に多数の雑誌も展示して解説していましたが、当館の雑誌記事索引でも芥川龍之介が執筆した記事がいくつかありますので、今回はその中から20件を紹介します。
 企画展を見て、まず驚くのは明治・大正期のJR山手線田端駅付近の地図です。それを見ると当時芥川龍之介はもちろん、谷崎潤一郎、室生犀星、堀辰雄、他多数の文学者や芸術家が住んでいて、確かに文士村があったということが分かります。当館の索引では『中央公論』1925年3月号で「わが交友録 田端人」というタイトルの記事があり、田端に住む友人を数人紹介しています。
 また、『改造』1927年8月号に「文藝的な餘りに文藝的な」という文学論が掲載されていますが、その後に書かれた「続 文藝的な餘りに文藝的な」の原稿も展示されていました。

 そして、『文藝春秋』と『サンデー毎日』に掲載した遺書『或る舊友へ送る手記』では、自殺するにあたっての心情やどのように準備したかを語っていますが、どこか客観的で冷静な印象を受けます。
 雑誌記事を読むと、小説には現れない芥川龍之介の人柄や文学に懸ける思いと、田端に住む文学者たちとの交流が想像できます。
※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。
※今回紹介した索引の雑誌記事コピーをご希望の場合は、遠隔地の方でも資料配送サービスで取り寄せることが出来ます。 どうぞご利用下さい。

No1
或る旧友へ送る手記
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文藝春秋
発行日 1927年09月
ページ 5-9

No2
文藝的な餘りに文藝的な
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 改造
発行日 1927年08月
ページ 136-143

分類 北国,雪国
No3
芥川氏の遺書 或る旧友に送る手記
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 サンデー毎日
発行日 1927年07月31日
ページ 24-26

No4
僕の友だち二三人
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1927年05月
ページ 64-6

No5
追憶
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文藝春秋
発行日 1926年11月
ページ 2

No6
短歌滅亡についての論
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 改造
発行日 1926年07月
ページ 122-123

分類 [詩歌、随筆]和歌
No7
佐々木茂索氏の印象
執筆者 芥川龍之介/他
雑誌名 新潮
発行日 1926年04月
ページ 82-83

分類 佐々木茂索
No8
或る日の対話 文章論
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1925年07月
ページ 2-6

No9
わが交友録 田端人
執筆者 芥川龍之介/他
雑誌名 中央公論
発行日 1925年03月
ページ 91-93

分類 [文壇、作家]作家のプライバシー
No10
記事種類 インタビュー
作家と記者との一問一答録 芥川龍之介との一時間
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 新潮
発行日 1925年02月
ページ 48-55

No11
最近の宇野浩二氏 格さんと食慾
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 新潮
発行日 1924年08月
ページ 44-45

分類 宇野浩二[作家]
No12
「廃都東京」関東大震災
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1923年10月
ページ 7

備 考[地震]関東大震災
No13
私が発奮した動機 漱石先生のお褒めの手紙
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 寸鐵
発行日 1923年01月

ページ 2-4
No14
コレラと漱石の話
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 新潮
発行日 1922年11月

ページ 59
No15
菊池寛論
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1921年01月
ページ 32-33

No16
記事種類
タイトル 私の生活
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1920年01月
ページ 55

No17
江口渙の印象
執筆者 芥川龍之介/他
雑誌名 新潮
発行日 1919年11月
ページ 32

分類 江口渙
No18
私の創作の実際
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1918年11月
ページ 48-49

No19
自伝の第一頁 どんな家庭から文士が生れたか、文学好きの家庭から
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 文章倶楽部
発行日 1918年01月
ページ 40

No20
西郷隆盛
執筆者 芥川龍之介
雑誌名 新小説
発行日 1918年01月
ページ 100-116

分類 西郷隆盛

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