夢も希望も

新年になると、その年に達成したい100のことを書き出すのが恒例になっている。大学生のときにバイト先の職員さんが、「一年間でやりたいことをなんでもいいから100個書き出すと、自然と書いたことをやろうっていう気になるみたい!」とおっしゃっていたので、何となく毎年書いている。たぶん4年目くらい。

やりたいこと・達成していことを100個も挙げるのはなかなか大変で、95個目とかになると、元気に過ごすとか、早寝早起きとか、なんか面白味がなくなる。しかも、過去の実績としては100個中60個とか65個とか。でも100個のうちそれだけ達成してたら上出来なのか?

私が書く内容は、“車のオイル交換”とか、“あそこのラーメン屋に行く”とか、“あの本を読む”とか、“あの荷物どうにかする”とか、身の回りのことや、やらなきゃと思いつつずっとやらずにいたこととかになる。

あそこに行くとか、あれを買うとか、○○にプレゼントするとか、何をするにもやっぱお金がかかるなと思って、100個目で“財力の確保”に落ち着く。

ちなみに今年書いたものの中で一番達成したいことは、
“シャインマスカットをただで食べる”です。関係各所の皆さんよろしくネ。

この2年くらいで、達成したことの内容が変わったような気がする。
学生ではなくなったことで、ちょっとお高いものを買うように書いてみたり、休日だらけないとか書いてみたり。
一番の変化だと思うのは、○○へ行くが圧倒的に減った。ラーメン屋へ行くとかは相変わらずあるけれど、遠出とか旅行、遊園地系って書いてないな。毎年書いてたコストコに行くっていうのもそういえば書いてない。

ご時世的に、そういう外出を避けるというのは現実的だ。
でも、ここに書くことは、達成したいだ。~したいなんで夢の話でしょ。絶対やるべきものではない訳だし、何を書いたって自由だ。

なのに、書くことを自然と避けていたなんて・・・
それこそ無意識のうちに、100個達成できるように、達成しやすいことを書いていた。
夢も希望もないじゃないか。
夢も希望もない世の中ですけど、多少なりとも夢も希望も持っていたい。
コロナは、人間から夢も希望も奪ってしまったのか。いや、自ら捨てたのだろう。拾いにいかなくちゃ!

とは言っても、元々、旅行とか大好きキャラではないので、あってもなくてもいいんです。夢!希望!毎日キラキラ!はキツイ。できれば静かにしていたい派です。

せっかくの達成したい100のことなので、日常生活の中でちょっとずくを出せば達成できることを書くんじゃなくて、「おっ。やってみようかな」「おっと。やりたいな」「いいやんけこれ」と思える内容にすれば良かったな。と思いました。

来年気をつけよっと。

※「ずくを出す」というのは、方言でやる気を出すとか腰をあげるとかっていう意味です。


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