見出し画像

鉄オタの他人事と、通勤通学者の自分事

先日、深夜のメンテナンスに伴い上越新幹線の最終列車の運転時刻を繰り上げるという発表がありました。上越・北陸新幹線で新幹線通勤の経験のある持田は、「これは大変だ」と思いました。この件をtwitter(現X)で呟いたら(現「投稿したら」)、FF外の方に「便利な上野東京ラインをご利用ください」とクソリプ(現クソリプ)されました。一方、来春のダイヤ「改正」を情報が解禁となり、京葉線の通勤時間帯の快速・通勤快速の廃止が発表され、沿線自治体の首長が声明を出す事態となりました。ここでもニュース記事に対するコメントの中に「20分早く家を出ればいい」というものが見られました。

人の生活時間が奪われつつあるときに外野がふざけたことを言うもんじゃないよ、というのが率直な感想です。そして、持田のnoteでこの問題を取り上げたのは、これが、日々のルーティンのなかに組み込んでいた学びの時間に見直しを迫る事態だからです。移動時間が短ければ、浮いた時間で机に向かって本格的な学習ができますが、それが移動の電車内の時間となってしまうと、小型の書籍やタブレットなどを利用した学習に限定されることになります。A4ノート案件がA5ノート案件になります。そして、大学生や私立の中高生の場合は、在籍中の数年間のこうした見直しを迫られる事態に至る可能性があることになります。

持田の実家は高崎線の沿線で、新幹線も並行する在来線も現在までJRが運行しています。高崎線は全列車事実上の快速運転で都心部に直通し、(ほぼ)各駅停車の京浜東北線とは系統が完全に分離されています。しかしこれは、かなり恵まれた環境で多くの地域はこうなっていません。実際、同じ埼玉県北部の羽生や加須では、日中の都内直通電車はなくなりました。電車通勤・通学もだんだんと難しい時代になってきたようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?