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模試でヤバい数字をたたき出した時

現代日本語の「ヤバい」は多義化の傾向があって、「あのハンバーガーはヤバい」と言えば、持田のような太っちょおじさんは「カロリー高いのかな」と思いますが、若い人は「めっちゃうまい!」という意味で言っていたりもします。

さて、今回の「ヤバい数字」ですが、偏差値80とか全国1位とかの高評価の意味ではありません。むしろ低評価のほうの意味です。たとえば、全問マークシートによる多肢選択問題で構成される共通テスト模試において、英語リーディングで各大問に1~2題しか正解していない場合などです。

もっともよくある反応が、「自分には共テは向いていない。私大の個別試験を目指そう」というものです。つまり不都合な結果は見ないことにするというやり方です。確かに共テ模試の英語リーディングの点数で英語の学力が可視化されることはあまりありません。しかし極端な低得点であれば、「英語が読めていない」という現実が浮かび上がってくるのは間違いないでしょう。この現実から目を逸らしても、受験において芳しい結果は得られません。

この状況を打開するには、地道に基礎を学び直していくしかありません。これはできるだけ早く始めるべきです。いや、直近の大学入試を目標とすること自体を見直す必要すらあります。ただこのときに、それまでろくに勉強していなかったのであれば現実も受け入れやすいのですが、ある程度勉強してきたつもりでいたのに悲惨な結果が出たとなると、それまでの勉強に不備があったことになり、すぐに現実を受け入れることが困難になります。

不適切な学習による自己認識のズレが、大学受験を失敗に導く。これが決して少なくない数の受験生の実態です。

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