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雑な学習

大学受験生。問題集を解いて7~8割解けていたので終了、次は何をやろうか。

ところで、解けなかった2~3割はどうするのですかね。入試本番も得点率も7~8割であれば多くの場合は合格ですが、その保証はありません。特に部分点が狙えない選択式の設問が中心の問題の場合は、それよりも低い正解率に留まる可能性があります。しかも、自宅や自習室での正解率が試験場でのパフォーマンスにそのまま反映されるとは限りません。

解答の精度を上げていく学習。これが求められます。語彙や文法などの知識は質・量ともに引き上げていく、その知識を適切に用いる練習を重ねていく、その過程の中でまた知識を深めていく、そしてまた解答の手順を確認し、不足している知識・技術がないかを把握し、その後の勉強につなげていく。問題演習にはこの視点が必要です。これがすべて自分でこなせる自律的な受験生であれば問題ないのですが、そうでない「普通の受験生」は指導者の助言・指導を受けながら学習を進めていく必要があります。

実戦的な問題演習というのは、知識をカテゴリーに分けて単元設定しているわけではないので、知識をどう学び直すかが難しく感じられることが多いようです。何か復習用のノートを作って見直せるようにするのか、文法項目ごとに編まれた問題集・参考書ですでに取り組んだものがあれば、その該当箇所を取り出して解き直してみるとか、何かしらの対処法を自分で決めて実践しなければなりません。

単語帳のような習慣が廃れている現在では、復習用などでサブノートを作ることも自力では思いつかない人も多いでしょう。というか、持田が書いたこの直前の文の意味が理解できない人も少なくないでしょう。それが現実です。

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