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本日は雑文です。

学部4年の3月に大学院入試の不合格が決まり、不本意な形で始まった塾・予備校講師としてのキャリア。もともと学生時代から塾講師はしていて、就きたい職業の選択肢としては考えていたのですが、当初の予定よりも早い専業化でした。

埼玉県熊谷市の実家からあちこちの塾に通っていましたが、当時は地元にも高校生対象の塾も少なく、あっても生活していけるだけの収入が得られなかったので、都内やそれより遠方の塾や予備校に出講するようになりました。当初は新幹線定期を買って実家から出講することにしたのですが、これは出講先から普通乗車券相当の交通費をいただいていたので、月額持ち出し1万円程度で可能でした。

とはいえ、小さな予備校では講師採用に応募しても熊谷からの交通費の高さゆえに書類で落とされることが多く、1年半の新幹線通勤の後に都内に転居しました。その後、ごく近距離の転居があったものの四半世紀にわたって「目白の山」に居住しております。文法能力開発の開業は2000年1月ですから、文法能力開発の拠点は開業以来この地にあったわけです。その証拠というわけでもないですが、一部の動画に「東京・関口 文法能力開発」というクレジットを入れていました。

この四半世紀の間に、想定外のことがいろいろと起こってきました。塾や予備校に出講して対面授業を行うことが当たり前だった時代から、オンラインでの授業が普及する時代になりました。対面の良さは持田も十分認識していますが、オンラインで現在も首都圏以外の受講生を指導することも多くなってきており、遠隔授業のメリットも実感できるようになりました。

仕事以外の面でも変化がありました。埼玉県人ですので、「都会」と言ったら池袋です。自宅兼事務所は閑静な住宅地にあり、商業施設も皆無ですが、電車に乗って池袋に行けばたいていの買い物は何とかなるという安心感がありました。しかしながら、WAVEがなくなり、リブロがなくなり、ハンズがなくなり、池袋も寂しくなりました。三越の地下も日本橋や銀座と比べて庶民的な売り場構成で仕事帰りの夕飯の買い物に使っていました。西武もご存じの通りですし、東武にも建て替えの話が出てきています。マルイはもうありません。管理会社を通さずに大家さん個人と契約している物件なのですが、大家さんご夫妻も高齢となり、ご主人がなくなり、終活の一環で賃貸契約の終了ということになりました。

こうした変化を踏まえ、四半世紀ぶりに地元に戻ることにしました。文法能力開発としては、拠点を初めて移転することになります。2025年度の業務は熊谷の新拠点で行っていくことになるかと思います。移転に伴い業務に影響がある場合はこちらでもご案内してまいります。今度とも文法能力開発をどうぞよろしくお願いいたします。

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