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「オーダーメイド」についてぼくなりに考察してみました


なぜ、オーダーメイドなのかと聞かれると、なぜオーダーメイドではないのでしょうか?と聞き返したくなります。

本来、世界に一人しか自分は存在しませんし、ファッションデザイナーも自分のためにデザインしてくれるわけではありません。

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良くも悪くも産業革命以降の大量生産大量消費の社会に慣れきってしまったからなのでしょう。たくさんあるモノの中から選ぶということが常識になってしまったのでしょう。人間以外の生き物はどれか一つを選ぶなんてことするのでしょうか?

そこで、オーダーメイドとはどういうものかを考えてみたいと思います。

まず、人はいつ、どのような時にオーダーメイドするのか。

1番目、自分に合った既製品が無い。左右のサイズが違う、胸板だけが非常に厚いなど、既製品でカバーできないケース。このパターンは結構多いみたいですね。

2番目は、お気に入り品の代替。長年使っていて手放せない、次も欲しいがのどこにも売っていない。というケース。

3番目は、大好きなキャラクターへの信奉。映画やドラマの出演者やアニメのキャラクターが着用していた服、小物など。大好きなキャラクターに近づきたい。という要望から。

4番目、大切な人へのギフト。贈る相手をイメージしながら「世界に一つだけのモノ」をつくってあげることもできますね。

5番目、プロ顔負けの達人。趣味やスポーツなど、既製品では満足できなくなって、こだわりだすパターンで、もちろんプロも含まれます。

6番目、既製品とのコスパ。
最近多いケースで「自分好みのカスタマイズができるのに、価格も既製品と比べて高くないし」と決めるパターン。

最近のオーダースーツは価格がこなれてきて、よく売れているみたいですね。


次に、オーダーメイドにはどのような種類があるかを考察します。

オーダーメイドという言葉は和製英語で海外の方には通じません。海外では一般的にカスタマイズとかカスタマイゼーションという言葉で言い表されています。

オーダーメイドには、セミオーダーやイージーオーダーなど、つくり手によって分類されていますが、ぼくは便宜上以下の3種類に区分けしています。

(1) フルオーダーメイド
お客がつくり手と会話をしながら、自分だけのプラン(パターン・設計など)を起こしてもらい、単品生産をしてもらう。
パリ発祥の「オートクチュール」や、スーツ・靴の仕立てで使われている「ビスポース(Be sporke)」が当てはまる。

(2)セミオーダーメイド
つくり手があらかじめ用意したサンプルやパターンをベースに、お客のサイズや好みを加え、最終的には世界に一つのモノをつくりあげる。
メイド トゥ メジャー(Made to Measure)やイージーオーダーなどともいう。

(3)セレクトオーダー
つくり手が用意した複数の選択肢の中からお客がサイズや好みを選んでいき自分好みのモノをつくりあげる。数種類のバリエーションしかない場合でもセレクトオーダーと呼ぶことはあるが、個人的にはセレクト回数は4回以上、完成パターンは100通り以上欲しいと思っている。


また、オーダーメイドは、昔は対面接客しかしていませんでしたが、最近はインターネットでオーダーを受け付けているところも数多くみかけるようになりました。ネットオーダーは便利ですが、実際の店舗に足を運んでプロの方の知識を吸収することも有意義だと思います。


いずれにしろSDG'sが求められる現代、目標12「つくる責任 つかう責任」を同時に満たすことができるオーダーメイドは、ニューノーマルにおける一つの解答になると個人的には思っています。


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