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フリースクールでの日常


フリースクールとはなに? どんなことをしているの?実態は?
そんなことが気になったことはありませんか?

私は小学生のころから2つのフリースクールに通い、そこで様々な経験をしてきました。
今回はその経験を踏まえ、フリースクールの環境や活動内容、そして私がどのようにフリースクールを利用していたかをお話ししたいと思います。
この記事を読んでフリースクールのイメージや実際の環境などが伝われば幸いです。

小6~中1年生の時に通っていたフリースクールR


フリースクールRは初めて通ったフリースクールで、小学6年生の冬から、中学1年の夏ごろまで通っていました。
引きこもっていた私が外に出るきっかけをつくってくれた場所でもあります。

環境・設備

フリースクールRはビルの3階がそのままフリースクールとして使われており、私が利用していたころはまだ始まったばかりのフリースクールでした。
そのため生徒は数人でスタッフの方が2〜3人と小規模でしたが、落ち着いた雰囲気で過ごしやすい空間でした。
ここは午前中から開いていて、親に送り迎えをしてもらって週3回ほどのペースで通っていました。

活動内容

フリースクールRでは特に決めごとはなく、通っているこどもたちは好きなことをして過ごしていて、私はよくタブレットで漫画を読んだり、施設内にあった卓球台で卓球をしたりしていました。
さらに同じビルの中に介護施設があり、利用者さんと話すこともありました。今考えると、私は近くに親戚がいなかったので高齢者の方と話すという経験はとても貴重なものだったと感じています。
また、当時の私は精神的に不安定で気分にむらがあり、何かにチャレンジしたり、とまだ先の事を考えて行動できるような状態ではありませんでした。
ですが、フリースクールRのスタッフの方々は私が読んでみたいと言った本や漫画をそろえてくれたりと、行きたいと思える環境を用意してくれ、とても安心して通うことができました。

中学2~3年生の時に通っていたフリースクールK


フリースクールKには中学2年生の春頃から高校に進学するまでの約2年間通っていました。
フリースクールKでは様々な経験をして、今にもつながっている沢山の事を学びました。例えば私が教育の道に関心を持ったのも、このフリースクールでの経験が大きなきっかけでした。
環境・設備
フリースクールKの生徒は15人ほどで、運営には2,3人の社会人スタッフの方々に加え、大学生のボランティアスタッフの方も在籍していました。
フリースクールKは午前10時ごろから開いていて、私は午前中から行くことが多かったです。
初めは週3くらいで登校していましたが、徐々に行く日が増えて最終的には毎日通っていました。また登校方法も初めは親に車で送ってもらっていましたが、慣れてくると途中からは自分一人でバスに乗り通ってました。
バスに乗ることも私にとってはとても勇気のいることでしたが、フリースクールに行くという目的のためなら頑張ることができました。
フリースクールKは民家を改装した場所にあって、中はとても広かったです。室内設備としては工作をするための工具や100種類くらいはあったであろうボードゲーム、ドラムやピアノ、ギターなどの楽器、その他にも漫画やゲームまで本当にたくさんのものがありました。
余談ですが、その頃にボードゲームを沢山遊んだおかげで勝負の経験が培われ、最近流行りのゲームでも最初のうちは簡単に勝つことができます(笑)

活動内容

フリースクールKには時間割などはありませんでしたが、ほぼ毎日、スライムをつくってみる、ビー玉転がしをつくるなどのイベントがありました。こどもたちの中にはイベントに参加する子もいれば、ゲームや楽器の練習、絵を描くなど自分の好きなことをする子もいて、過ごし方は様々でした。
また、こどもたちが皆で活動の内容を考えたり、個々でやってみたいことをスタッフの方と相談してサポートしてもらったりすることもできました。
大人から言われたことをただやるのではなく、自分が気になったことを深く追求することで積極的に学ぶことができる環境でした。

私自身は料理やピアノに興味をもち、スタッフの方々にサポートしてもらいながら多くの新しい体験をすることができました。
こうしてフリースクールKで過ごしていくうちに精神的にも安定してきて、いつしか不登校になる最大の理由だった勉強にも挑戦してみようと思えるようになりました。
当時私は中学校2年生でしたが、勉強がかなり遅れていたので科目によっては小学校の範囲から教えてもらったりしていました。
そして勉強を続けているうちに、高校に進学したいというビジョンも少しずつ見えてきました。
フリースクールKでの経験は、新しい物事にチャレンジをする気持ちや、学校に行くことがすべてではないという考え方を教えてくれ、自分の世界を広げてくれたと考えています。

まとめ


今回は私が通ってきたフリースクールでの活動についてお話ししてきました。あらためて私はフリースクールでの経験によって非常に多くのことを学んだと感じています。
実際にフリースクールを利用する前は、フリースクールがどんなところかのイメージがうまくできませんでしたが、今振り返ってみると、フリースクールとはこどもたち自身がその時に必要なものを得られる場だという風にとらえています。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を読んで、フリースクールのイメージや実際の環境などが伝われば幸いです。
次回は、フリースクールについてもう少し深堀りした内容についてお話ししたいと思います。


フリースクールについてのご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。
記事についてのご意見、ご感想などもお待ちしております。
これからもよろしくお願いします!

著者紹介

MASAYA

フリースクールBASEの大学生スタッフ。小学校5年生のときに不登校になり引きこもりやうつ症状などを経験。中学生のころにフリースクールを利用しながら社会復帰をした。通信制高校を卒業後、現在は大学で心理学を学んでおり教育の道を志している。

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