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偉大ゆえに極端なウォシュレット

 ウォシュレットの偉大さなど今更語る必要はありません。あんな気軽にお尻を清潔にできるマシンがそこら中に溢れてるなんて昔の人が考えた極楽みたいな世の中です。もちろん、私だってあれば気軽に使う人間です。

 しかし、どんなものにも長所短所がございます。偉大な発明も同様です。ウォシュレットの使いすぎはかえって身体に良くないと、様々な人が警告しています。試しに「ウォシュレット 使いすぎ」で検索すると、そんなページがいくらでもヒットします。

 警告したくなる気持ちも分かります。ですが、ビビりの私としては「何てこと言ってくれるんですか」という部分もあるわけです。こんなに便利でそこら中にあるものをビクビクしながら使わなければならないなんて、殺生以外の何物でもない。

 とりあえず、いつもより短めに切り上げる習慣をつけようとしていた頃のことです。とあるトイレで用を足そうとしていると、隣で物音がする。誰がいるのかは知りませんが、何をしているのかは想像つく。事実、お隣さんは用を足し終わったのか、ウォシュレットを作動させる音が聞こえてきました。ご丁寧に水の出る音も聞こえる。1分、2分、3分、いや長すぎやしませんか。あまりに長すぎて私、用を足すのも忘れてタイムを測ってしまいました。使用時間は短く見積もって5分30秒、私の10倍以上という大記録です。

 どこをどう洗っているのか、それとも水流の刺激を楽しんでいるのかは知りませんが、極端な使い方をする人もいたものです。その時はそう思ってました。

 調査すればするほど、私の方がズレていると思い知らされました。何分もぶっ通しでウォシュレットを使う人が珍しくないのです。中には2分使用30秒休憩を計5セットやってる人もいました。お尻のついでに腸内でも洗浄してるんでしょうか。ずっとウォシュレットの音を聞いてる人に言われたくないでしょうが。

 例の警告はお隣さんみたいな人に向けたものだったのでしょう。ウォシュレットを使う人がいて、使い過ぎを警告する人がいて、それでも使いまくる人がいて、その隣で使用時間にビビる人がいる。世の中、いろんな人がいますね。

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