ネタを書いてる書いてないで揉めるのがどうやら丁度いいようです
お笑い芸人はふたり以上でグループを組んでいることが非常によくあります。そして若手の頃を中心に、漫才やコントなどいわゆる「ネタ」と呼ばれるものを観客に披露することが主な活動になりがちです。更に、グループの誰かが単独でネタを作っている場合が珍しくない。ネタを作っている人はその分、単純に仕事量が増える形になります。
すると、「ネタを作っている人がそうでない人よりも発言権が強まる」だとか「ネタを作ってる人がそうでない人より忙しくて不満を募らせる」だとか、そういう状況がしばしば起きるようで、それをテレビやラジオの番組で取り上げる場合があります。お笑いが好きな人ならば時々目にするやり取りと言えましょう。番組内でのやり取りですから、どこまでが冗談でどこまでが本気なのか正確には分かりかねますが、本気で思っている人はいるようですし、個人的にはそう思う人が現れてもおかしくないなとは思います。
そんな芸人のネタ書いてる書いてない関係ですけれども、最近になって少々違った視点から話している番組をたまたま見かけました。以下、2022年11月19日にテレビ東京で放送された「ゴッドタン」より引用します。読みやすさ重視のため発言の細部を変えている場合があるほか、人名は敬称略となっています。
板倉さんの発言のようなことが実際に起きているかどうかは寡聞にして存じ上げませんけれども、ネタを書いた分だけ給料が増えると、それはそれで確かに揉めそうです。賠償金とはいかないまでも、「たくさん貰ってるのに何なんだ」という文句が出てくる可能性は充分にあり得る。
それにネタを書いているほうは稼働時間が長い分だけのメリットが存在します。一言で表すなら「自活しやすい」です。自分でピンネタを書いてやることもできますし、作家として仕事に参加する道もできてくる。これは即ち、仮に解散をしても業界で生きる道がネタを書いてないほうに比べて多いことも意味します。売れてくれば脚本や書籍など、クリエイティブな方面の仕事に進出しやすいのもネタを書いてる方のように、個人的には見受けられます。
ネタを書いている方が書いてない方に文句を言うという形は私もちょこちょこ見ましたけれども、書いている方と書いてない方がいるコンビだとそれくらいが一番ちょうどいいから皆さんちょこちょこやってるのかもしれませんね。
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