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本当にある、不思議な高校名⑦ 漢字編その1「一文字」

 全国には4900校程度の高等学校と中等教育学校があるようですが、それだけあれば当然、変わった名前の高校がございます。私、それらを定期的に集めてはどこかに載せるということを繰り返す人生を送っておりまして、ここでも加筆修正をして載せていきます。

 今回は漢字一文字の高校を集めました。今回もあくまで高校の名前を紹介するため、中高一貫校も高等学校表記にしてあります。では参ります。


1.津(三重県立津高等学校)

 一文字と言えば津です。ひらがな表記でも一文字という、真の意味での一文字高校です。地名を冠した校名のため、津の由来を調べました。「津」は港を意味する言葉であり、実際に古代から港として栄えた記録があります。古くは阿濃津と呼ばれ、「日本三津」のひとつにも数えられました。阿濃津は平安京の重要な港とされていたことから単に「津」と呼ばれるようになり、その呼び名が現在に至るまで続いているようです。
 所在地は三重県津市。設立は1880年。1948年、学制改革により現校名へ。

参考
http://www.mie-c.ed.jp/htu/
https://www.info.city.tsu.mie.jp/www/sp/contents/1001000005549/index.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%87%8D%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E6%B4%A5%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B8%82
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%BF%83%E6%B4%A5


2.巻(新潟県立巻高等学校)

 以前は巻町と呼ばれ、現在でも巻地区と称される地にあることが校名の理由と考えられます。「巻」という地名の由来は諸説あり、アイヌ語で「山手」「奥」「後ろ」を意味する「マク」とする説、牧場を意味する「牧」の当て字だとする説、信濃川の洪水のうず「巻」く地だからだとする説などがございます。
 所在地は新潟市西蒲区。設立は1906年。1948年、学制改革により現校名へ。

参考
http://www.maki-h.nein.ed.jp/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%B7%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1
https://www.city.niigata.lg.jp/nishikan/about/history.html


3.誉(誉高等学校)

 「誉」の辞書的な意味は「褒め称えること」「良い評判」などです。こちらの学校では「誉」は生徒一人ひとりの個性を意味しているようで、それが校名の由来にもなっていると考えられます。
 所在地は愛知県小牧市。設立は1983年、2009年に現校名へ変更。

参考
https://www.homare.ac.jp/introducing/introduction.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%89%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1


4.光(山口県立光高等学校)

 高校のある光市に由来した名前だと考えられますので、光市の理由を調べました。旧日本海軍の軍需工場「海軍工廠(かいぐんこうしょう)」が光井村のあった辺りに建設され、「光海軍工廠」と名付けられたのがきっかけのようです。光井村は周辺の村と合併して周南町となりましたが、光海軍工廠の完成と共に光町に名称変更、周囲の町村の合併して光市となり、現在に至ります。未確認情報ですが、当時の海軍が「呉」のような一文字がいいと考えていたため、「光」にしたという噂も。
 所在地は山口県光市。設立は1936年。1948年、学制改革により現校名へ。


参考
http://www.hikari-h.ysn21.jp/kyouiku/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%85%89%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1
https://www.city.hikari.lg.jp/section/hygappei/hyg_siryou/pdf/03rd/06.pdf
https://www.city.hikari.lg.jp/soshiki/1/kikaku/3/686.html


5.妻(宮崎県立妻高等学校)

 学校のある場所が妻地区と呼ばれているのが校名に由来になっているようです。そして、その妻地区には都萬神社(つまじんじゃ)があり、祭神の木花開耶姫(このはなさくやひめ)が瓊々杵尊(ににぎのみこと)の妻であるため、その名がついています。誰の妻かと思いきや、ものすごいところが出てきました。
 所在地は宮崎県西都市。設立は1922年。1948年、宮崎県立妻中学校と宮崎県立妻高等女学校が合併して現校名へ。

参考
http://www.miyazaki-c.ed.jp/tsuma-h/index2.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E5%A6%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E8%90%AC%E7%A5%9E%E7%A4%BE
https://tsumajinja.webnode.jp/


6.おわりに

 いかがでしたでしょうか。由来が不明なものは推測での説明になってしまいました。判明次第、改めて書き直すようにいたします。
 では今回はこの辺で。次回も漢字表記の高校から厳選して紹介します。

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