青春18きっぷでサッカー旅に行こう!
この記事は恋する主婦サポーター、むぎちゃさんこと、さとうかずみさん(twitter)に寄稿して頂きました。「精神年齢は18歳未満の」かずみさんの文章を是非お読み下さい。
OWL's Forestのメンバーによる寄稿ということで無料公開させて頂いております。
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「青春18きっぷ」
声に出して言うのも恥ずかしいようなネーミング。
使いようによっちゃ旅人のお財布には優しいきっぷは、1982年(昭和57年)から発売されている。
青春18きっぷ。
実は、存在を知ったのは、成人してから。
このネーミングでしょ?
18歳を過ぎた自分には関係ないと思っていた。
18歳までの貧乏学生ターゲットの企画切符だと思っていた。
10年ほど前、いや、もう少し前か……。
子供は大きくなってサッカーを始めた。時間ができたので、好きなアーティストのライブや遠方へのサッカー観戦に出かける回数がうんと増えた。
で、旅の軍資金が足りない。
ひとり、予算会議。
船山貴之は選手(現JEFユナイテッド市原・千葉)。
私は船山貴之の妻(自称)。
予算に「船山費」が計上され、年々、その枠は増えていく……。
旅の軍資金が足りない。
見つめ直すは交通費、宿泊費の切り詰め。
いろいろ調べ工夫を尽くす。
そこで知る。
キュンと甘酸っぱい恋を経験し始めるような青春時代をとっくに過ぎた磨れた大人であっても。
青春18きっぷ。
使うことが許されているのだ。
因みに青春とは。
「人の一生のうち、夢やら、希望やら、活力やらに満ち溢れた時期のこと」
だそうだ。具体的年齢の定義や、若くピチピチした可愛い子ぶっても許される世代等のビジュアル的定義はないようだ。
なので、
私は、
いまでも、
青春、
真っ只中である。
その青春18きっぷ。
定額で5回分を買う。それを5人で割ることもある。その金額の範囲を越える旅をすれば、つまり、遠くへ行くほどお得。
12,050円÷5回=2,410円
私のホームタウン、宇都宮駅からは、下りは福島県郡山から先、上りは戸塚から先は、2,410円を越える。なので、その先に行けばお得になるというわけだ。
ここで、18きっぷで、実際、最長どこまで行ったことがあるのか、その乗り継ぎ旅をご紹介しよう。
北へ。
栃木SCが、J3時代のグルージャ盛岡へと乗り込んだ帰りみち。
岩手飯岡から宇都宮まで。運賃は通常なら7,150円。4~6回ほど乗り継いで9時間弱の道のり。
9時間!
しかし、この北から帰る18きっぷ旅は、あまりに乗り継ぎ連携の悪さに、シビれを切らし、新幹線ワープしてしまったのだった。
真の18きっぷ旅最長記録は……。
三重県桑名市!!
ヴィアティン三重のホームタウン!!
9時間ちょっと。8,030円の道のり。
5,000円を得しようと……。
よく、桑名から宇都宮への帰りみちで使っていた。乗り継ぎ時間が開くと 朝、9時台に桑名を出発しても、自宅に着くのは19時過ぎ。
桑名
↓
名古屋
↓
豊橋
↓
浜松
↓
島田
↓
熱海
↓
宇都宮
9時間!!
だけどね、これが楽しいんだわさ♪
お気に入りセットリスト、イヤフォン流しっぱなし。
ローカル線の揺れにを任せ、お昼寝し放題。
車窓から美しい景色、山、海、町並み眺め放題。
桑名、名古屋で地のもの、朝ごはんを調達。
豊橋では、必ず藤田屋の大あん巻きを買う。
浜松や熱海で夕飯変りにもなりそうな魚の練り物やおやつを調達……。
しあわせ。
休日、丸一日。ほぼ電車乗りっぱなし。
しあわせ。
またね、なんだろう。
「宇都宮←→名古屋」なんて新幹線使ったら3時間かからない。日本の大動脈に沿って、わざわざ18きっぷ在来線でなぞる。これがまた、いいのよ。
青春18きっぷはシーズンものなので、ずっと同じ経路を辿る強者も結構見かける。
目的地なんてどこでもいいじゃないですか。
18きっぷきっぷを存分に味わう旅。のんびり貧乏旅。
今は速さと便利さに溢れたチケットレスな時代。
そんな中、昭和から残るこの紙の切符に、駅員さんに「ポン♪」とハンコを押してもらう旅。
心もほっこりのんびり旅。
ぜひ味わって見てはいかがだろうか。
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編者より
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