ボビーホートン The Yellow Rose Of Texas 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
私のいくつかあるお気に入りの曲のひとつです。
今回の歌詞はこちらのサイトを参考にしました。

There's a yellow rose in Texas, that I am gonna see
テキサスには黄色いバラがいる 俺はまさに彼女に会いにいくんだ

No other soldier knows her, no soldier only me
ほかの兵士たちは誰も彼女のことを知らないさ、知ってるのは俺だけだ

She cryed so when I left her it like to broke my heart
彼女のもとを離れる時、彼女は泣いていたよ もう俺の心はこなごなになりそうだった

And if I ever find her, we nevermore will part
だからもし彼女に会えるんなら、俺たちはもう絶対に離ればなれにならないよ

She's the sweetest rose of color the soldier ever knew
彼女はあの兵士が知る中で一番美しい色のバラ

Her eyes are bright as diamonds, they sparkle like the dew
彼女の目はダイヤモンドのように光り輝き、露のようにきらめく

You may talk about your Dearest May, and sing of Rosa Lee
君たちは愛しきメイについて語ったり、ローザ・リーを歌ったりするんだろうが

But the Yellow Rose of Texas beats the belles of Tennessee
テキサスの黄色いバラは、テネシーのサザン・ベルたちを凌ぐほどさ

Where the Rio Grande is flowing, and the starry skies are bright
リオ・グランデ川が流れるところには、星空がきらめく

She walks along the river in the quiet summer night
静かな夏の夜、彼女は川沿いを歩く

She thinks if I remember, when we parted long ago
俺たちは昔々に別れたから、俺が自分のことを覚えているか、思いあぐねている

I promised to come back again, and not to leave her so
もう一人にさせないように戻ってくると約束したよ

She's the sweetest rose of color the soldier ever knew
彼女は兵士が知る中で一番美しい色のバラ

Her eyes are bright as diamonds, they sparkle like the dew
彼女の目はダイヤモンドのように光り輝き、露のようにきらめく

You may talk about your Dearest May, and sing of Rosa Lee
君たちは愛しきメイについて語ったり、ローザ・リーを歌ったりするんだろうが

But the Yellow Rose of Texas beats the belles of Tennessee
けども、テキサスの黄色いバラは、テネシーのお嬢をしのぐほどさ

Oh my feet are torn and bloody, and my heart is full of woe
ああ、俺の足はずたずたになり血だらけで、心は悲しみに満ちている

I'm going back to Georgia, to find my Uncle Joe
ジョージアに帰って、俺にとってのジョセフおじさんを見つけてくるよ

You may talk about your Beauregard, and sing of Bobby Lee
お前らは、自分にとってのボーリガードについて語ったり、リーについて歌ったりするんだろうが

But the gallant Hood of Texas, he played hell in Tennessee
だがな、テキサスのフッド准将もテネシーでよくやったんだ

She's the sweetest rose of color this soldier ever knew
彼女はこの兵士が知る中で一番美しい色のバラ

Her eyes are bright as diamonds, they sparkle like the dew
彼女の目はダイヤモンドのように光り輝き、露のようにきらめく

You may talk about your Dearest May, and sing of Rosa Lee
お前らは愛しきメイについて語ったり、ローザ・リーを歌ったりするんだろうが

But the Yellow Rose of Texas beats the belles of Tennessee
だがテキサスの黄色いバラは、テネシーのお嬢よりも美しいのさ


注釈
・この歌、本当に韻とリズムがすばらしい!ラッパーも仰天するような美しい響きよなあ。
・この曲のタイトル「テキサスの黄色い薔薇」だが、実際にそういう名前で呼ばれていた少女がいる、という話を見かけたので、リンクを貼っておく。著者の方はThe Bryan Museumという博物館でマネージャーをされている方だそう。


・曲の内容的にも、以前訳したRose of Alabamaを思い出しますね。以前はライザ・ジェーンという名称が出てきたが、今回は愛しきメイと、ローザ・リー。
まず愛しきメイですが、これは昔の労働歌としてのカントリーソングがあったようで。どんなに大変な労働も愛しきメイを思い浮かべればへっちゃらだよ、というかわいらしい歌。実際の曲はこちら↓

そして、ローザ・リーについても、カントリーソングのよう。歌詞はちょっと調べただけでも複数ヒットしたけれども、いずれにせよ愛しい女性について歌っているのは共通している。
実際の歌はこちら↓


・belles of Tennesseeについて。belleとはサザン・ベル、つまり社交界にいる上流階級のお嬢様のこと。

・Uncle Joeはジョセフ・ジョンストンの愛称。また、Bobby Leeはロバート・リーの愛称。ボーリガード含む伝説的な将校/指揮官たちについては、以前書いたこちら↓の注釈を参照。

・gallant Hoodは、ジョン・ベル・フッドのこと。「テネシーで活躍した」との歌詞を受け、准将の時期だと推測、今回は准将と訳した。「テキサスの」というのは、彼の生まれ故郷に由来している。

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