ボビー・ホートン Battle Cry of Freedom(南軍版) 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
このアルバムは南軍の曲ばかり集めているので、今回のBattle Cry of Freedomも南軍で歌われていたバージョン。
歌詞はウィキペディアのものを参照しました。

Our flag is proudly floating on the land and on the main,
俺たちの旗が、陸に海に 誇り高く漂っている

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを叫べ!

Beneath it oft we've conquered, and we'll conquer oft again!
自由の名のもと、俺たちはたびたび征服されてきたが、今度はこっちが征服してやるさ

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを叫ぶんだ!

Our Dixie forever! She's never at a loss!
俺たちの南部よ永遠なれ!南部は決して負けない

Down with the eagle and up with the cross
鷲をつぶせ、十字を支えよ

We will rally 'round the Bonnie flag, we'll rally once again,
俺たちは美しき旗のまわりに集うさ、再び団結できるんだ

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを!

Our gallant boys have marched to the rolling of the drums.
俺たちの勇敢な軍人たちが、ドラムを連打しながら行進したぞ

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを!

And the leaders in charge cry out, "Come, boys, come!"
そしたらば、担当の指揮官らは、「来い、お前たち、来い!」と叫ぶ

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、叫べ、自由のスローガンを!

Our Dixie forever! She's never at a loss!
俺たちの南部は永遠だ!彼女は絶対に負けるもんか

Down with the eagle and up with the cross
鷲をつぶせ、十字を支えよ

We will rally 'round the Bonnie flag, we'll rally once again,
俺たちは美しき青い旗のもとに集まるよ、まだ盛り返せるさ

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを!

They have laid down their lives on the bloody battle field.
勇敢な兵士たちは、血塗られた戦場で命を全うした

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、叫ぶんだ、自由のスローガンを!

Their motto is resistance – "To the tyrants never yield!"
兵士たちのモットーは抵抗であり、 「暴君ども(リンカーン)に道を譲るな!」と意気込んでいる

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを!

Our Dixie forever! She's never at a loss!
俺たちの南部は永遠不滅だ!絶対に負けない!

Down with the eagle and up with the cross
鷹をつぶせ、十字を支えよ

We will rally 'round the Bonnie flag, we'll rally once again,
青き美しき旗のもとに集まるよ、まだいけるはずさ

Shout, shout the battle cry of Freedom!
叫べ、自由のスローガンを!


解説
・鷹はアメリカ合衆国の国鳥。なぜ合衆国側=北軍のモチーフが見られるのかは謎だが、おそらくこれはこの曲が出来た経緯と関係しているだろう。
この曲は発表後、北軍が愛国歌として採用された。これをさらに歌詞の改訂をして、連合国(南軍)用に作ったものが、南軍でも採用された。

・私たちは自由=北軍、と早合点しがちだが、色々みてみると、南軍にも自由を欲する感覚があったことがわかる。南軍のいう自由は、高尚な意味ではなく、自分たちの故郷がこのままであってほしい、という素朴な感覚を指しているのだろう。
もちろん、知識のある人たちにとっては、奴隷解放や貿易に関する信条などについて、倫理的・経済的に考える余地があっただろう。しかし、一般民衆にとっては、そんな大義名分はどうでもよかったことがうかがえてくる。
当時の人たち(今も?)にとっては、故郷の心象風景を守るほうが大切だったのだろう。

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